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8月は会員増強および拡大月間であります。
ロータリー活動に不慣れな新米のガバナーでありますが私なりの考えを申し上げたいと思います。ここ数年殆んどのクラブで退会者が増加し、新入会員が減り、クラブの会員数が減少するという傾向に陥って居ります。
00〜01年度RI会長は会員増強、拡大を第1目標に掲げて全世界の会員に呼びかけて居ります。RIも地区もそして各ロータリークラブも一様に危機感に襲われて居り、確かに駸々として進む会員数の減少は活力減退の兆しでありましょう。逆に年毎に会員数が増えるのはクラブの活力を如実に象徴することであります。長い間ロータリークラブはStatus symbol であり、ロータリアンになることは入会する人の誉れであると考えられた時期が続いて参りました。1990年頃から会員数の右肩上りに何かかげりがみられるようになったと思います。私がガバナーエレクトとして増強、拡大を00−01年度2840地区の重大関心事のトップに挙げた理由は会員数の減少といううねりが、全世界的な傾向となり、ロータリーの行く手に或種の衰退の気配を感じたからであります。過度な挫折感に囚われるのはいけませんが、危険の予兆を安易に看過することもロータリーの将来にとって望ましいことではありません。RIの役員の一人が「会費を納めるだけの会員はもう必要ない。量より質だ」と云われたそうですが、これを聞いて私は別のことを考えました。会費をはらい、奉仕活動に関わる献金も人並みに行い、然も黙々として毎回クラブに出席し、おだやかにクラブライフを楽しんで居られる会員が各クラブに沢山お出での筈です。中国の古語に「君子の心は汪々として淡きこと水の如し」と云われて居りますが、ロータリークラブの永続と発展のためには、そのようなお方の存在が大変重要だと思います。私は活動的な会員と静かにクラブライフを楽しむ会員が程よく混ざり合ってクラブ独特の雰囲気を造り上げることが何よりも大切であると信じて居ります。
処で、会員増強は個々のロータリークラブの最も重要な仕事であります。そしてクラブを牽引して行く機関車の役目を果たされるのは会長と幹事のお二人であります。どうぞ会員増強、職業分類、会員選考各委員会のチームワークにお二人のエネルギーを投入して強力な新入会員増強運動を展開して頂きたいと願って居ります。退会防止の方策は単なる説得ではなく、会員同志の友情のこもったおつき合いと、クラブの魅力造りに盡きるでありましょう。
地区全クラブの活性化を目指し、ご健闘されますことをこころから祈念申し上げます。
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