「新世紀・・新世代のために今何をなすべきか」

仙田 一夫
新世代奉仕大委員長


 第2840地区は関口年度より青少年奉仕委員会から新世代奉仕委員会と名称を改め、新たなる出発を致しました。 新世代のための奉仕プログラムは、ロータリー7大奉仕委員会の中でも特に大きく変わりました。従来は14才から30才までを対象としておりましたが、「より良き未来を確実なものとすべく、将来のための準備させること」がロータリアンの責務であることからその対象が0才から30才までと拡大されました。
 教えることができても育てる事が出来ない現在の教育、昨今の新聞をにぎわす青少年の犯罪等表面に出てくるのは、ほんの一部かもしれませんが、なんら解決策が見つからないのが現状です。ロータリークラブがこの問題をすべて解決できるとは思っておりませんが、会員一人一人が関心を持つことで、企業で、地域社会で何らかの手がかりがつかめればと思います。21世紀を迎える今日、新世代のあるべき姿を考えるときであり、そのための討論をおこしてほしいと思います。この問題の接点は保育園でも、幼稚園でも、小学生でも、中学生でも対象は良いと思います。初めての分野ですから当然戸惑いがあると思います。取り組んでおるクラブもあると思います。また経験のあるロータリークラブもあろうかと思います。ぜひご意見を頂きたいと思います。新世代問題を考えるとき関口ガバナーが「親子関係を払拭して対等になってほしいと思います。これは、ローターアクターにしてもIAにしても、彼ら若者に迎合するのではありません。彼らをgentlemanとして遇するのであります。gentlemanの教育を何処でしたら宜しいでしょうか」と提言いたしております。
 又、今日核家族・小子化による家庭教育の低下、まさにこのような環境の中で親たちは育って参りました。子供が親の背を見て育たなくなった現在、親教育こそ我々に与えられた課題かもしれません。重田パストガバナーは「出産前後は母親学級として授乳・離乳食を教えますが、心の問題までは手がまわらない。子供の人生にとって重要な教師であるべき親は無免許で、親になるための組織的な教育は殆んどありません」
 ロータリアンは家庭でも、学校でも、地域社会でも、そしてメディアの影響等いずれの場所においても奉仕できます。最終的には心の問題になるかと思いますが、皆さんと一緒になって新世代のためのプログラムを作ってゆきたいと思います。

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