第29回ロータリー研究会報告


RID2840ガバナーエレクト 清 章司
(藤岡RC)


 11/30・12/1のGETSに引き続き、12/3・4の2日間2750地区【東京】のホストにより700人をこす大所帯で上記研究会が開催されました。研究発表、討論ともに膨大な量で、小生の要点メモだけでもノートが40ページほどになりました。紙面の関係上、ここに全てをお知らせすることができませんが、いずれ各種セミナーや諸会合の中で皆様と共に学びの資料にしたいと思っております。フランク・J・デブリンRI会長の講演要旨をお知らせし、報告にかえます。


ロータリー研究会スピーチ

国際ロータリー会長 フランク・J・デブリン
(開会式の講演: 2OO0年12月2日)

本日、ここで皆さまにお目にかかれてうれしく思います。
ロータリー研究会はユニークな機会を提供する場です。
過去、現在ならびに将来の献身的な役員の方々が一堂に会されます。
研究会は、熱心で献身的なロータリアンに、ロータリーを語り、ロータリーについて考え、ロータリーを実践する機会を与えます。

この新しい世紀に、ロータリーはどこに向かっているのでしょうか。
立ち止まって考えてみましょう。
どこでも私たちが望む方向にロータリーは向かうのです。
私は、ロータリーが次のような方向に歩み続けて欲しいと考えています。
  1. ロータリーの評判を限りなく高めたプロジェクトやプログラムを継続する。例えば、
    ―ポリオ・プラス
    ―識字卒向上
    ―廉価簡易住宅
    ―子供たちのためのプログラム、などです。
    時代と共にいかに変化していくかをわきまえているロータリー、変化する勇気が大切です。
  2. 会員増強について意識を喚起し、進んで行動を起こすこと。
    ビル・ゲイツ・シニア
    ミア・ファロー
    テッド・ターナー
    デリー ロータリアンとして迎えたい98名の大使
    私たちは、外交官や実業界のリーダーなど、名誉職にあるロータリアンを必要としています。
    結論:権力を持つた人だからという理由でクラブに誘わない。それが問題です。
  3. 退会防止について意識を喚起し、進んで行動を起こすこと。
    私たちの推薦を受けてロータリーに入会した人々は、果たしてロータリーに留まるでしょうか。それが疑問です。
    あなたが誰かにレストランを推薦しても、食事がまずければ、その人は二度とそこに行かないでしょう。
    これが私たちの挑戦事項なのです。
    私たちの挑戦事項は、ただ単に人々をロータリーに入会させることではなく、彼らをロータリーに留めることです。
    退会防止には、さまざまな要素が関連してきます。
    例:レストラン − 食べ物が美味でなければなりません。
    ロータリアンの退会を防止するには、活気にあふれた 例会、意味のある例会を開く必要があります。
    また、地域社会や世界に目を向けた、優れた奉仕プロジェクトも必要です。地元に、そして世界に関わることが、ロータリアンの誇りなのです。
    私たちのプロジェクトを向上するために、意識を喚起し、進んで行動を起こしてください。
    残念ながら、中にはいくつか問題のあるクラブが存在します。倦怠した、活力のないクラブです。
    クラブの規模は、私にはそれほど気になりません。しかし、弱体クラブもロータリーの一部です。より強力になるよう、援助してゆかなければなりません。
    時には、新しいクラブとして最初からやり直した方が良い場合もあるでしょう。
  4. 積極的な広報活動やメディア対策の必要性について意識を喚起し、進んで行動を起こすこと。
    私たちは広報の時代に生きています。
    私たちがロータリーを推進する機会は山ほどあります。
    ―クラブ例会
    ―インターネット― 入会見込みのある人々
    ―地域社会での広告・宣伝
    先頭に立ってロータリーのイメージ向上に努めるか否かは私たち次第です。
    国際的なイメージについては力を注いでいます。ですが、草の根レベルでのロータリーのイメージについてはどうでしょうか。
    ロータリーの活動を他者に伝えていますか。
    あなたのクラブ、あなたの地域の問題は何ですか。
  5. 実行グループがロータリーで果たすことのできる役割、果たし続けることのできる役割について、見直し、検討し、さらに検討を重ねるよう、皆さまにお願いいたしします。 ロータリーの持つさまざまな実行グループについて、私たちにできることを一つ残らず考えてみてください。
    なぜ、実行グループが存在するのでしょうか。
    私は実行グループのメンバーたちを、進んで人助けをする伝道師、代表、アドバイザーとみなしています。
    この貴重な援助源を私たちは活用しているでしょうか。あるいは、私たちの理解の欠如が、彼らの妨げとなっていないでしょうか。
    実行グループはどれもすべて重要です。それぞれ、何年間にもわたり活動を実施してきました。
 あなたと同様に、私にも優先事項があります。
失明救済についてお話させてください。
100ドルあれば、3人の目の不自由な人々を、目が見えるようにできます。
そして、財団から同額の援助が受けられるのです。
1.000ドル ― ポール・ハリス・フェロー
1,000ドルで30名、財団の同額補助を加えれば60名の人々の目が見えるようになります。
このことを考えてみてください。
実行グループを通して、世界が直面する問題の解決に役立つ手段を求めることができます。
意識を喚起し、進んで行動を起こしましょう。

この新しい世紀に、私たちは数々の新しい問題に取り組むための、革新的な手段を求める必要があります。
  • 世界の人口問題 − 少女、婦人の識字率向上
    ―1999−2000年度にRI理事会は歴史的な決定を行いました。
    ―チューリッヒ、デリー、ブラジリアでの会議開催
  • 村落金融と貧困絶滅:女性に重点
  • 都市部の暴力 − 隣保互助警備
    メキシコでは隣保互助警備が実践されています
  • 障害者の雇用推進
    これらの問題に取り組むために、私たちはどうすれば意識を喚起し、進んで行動を起こすことができるでしょうか。

私は、いくつかの結論に達しました。
―クラブや地区レベルで他の組織と提携すること。例えば、
  1. ロードアイランド州プロビデンス − フェインシユタイン
  2. PACKARD 1.2 − 出産間隔
  3. U.S.A.I.D.(米国国際開発庁)
  4. 臓器提供希望者
  5. エイズについての意識
 意識を喚起し、進んで行動を起こしましょう。

―通信にインターネットを使うこと。
インターネットには何人の人が接続しているでしょう。
あらゆることがインターネット上で起こっています。
これはロータリー世界との独自の通信手段です。
今日、私のウェブサイト http://www.frankdevlyn.org とロータリーのウェブサイトhttp://www.rotary.org へのアクセス件数は―日3000件を上回っています。
インターネットは私にとってあなた、すなわちロータリー世界と通信する第一の手段です。
I.C.O.(情報通信役員)を任命し、クラブの例会で毎回1、2分報告の時間を与えるようにしてください。
ロータリアンに http://www.rotary.org、地区のウェブサイト、その他のロータリー・ウェブ・サイトを訪れるよう奨励してください。
http://www.rotary.orgにアクセスして、ロータリー世界で起こっているあらゆる出来事を発見してください。

 ロータリーのために、あなたにできることは非常に数多くあります。
―会長主催会議
―サン・アントニオ大会
是非ともご参加ください!
意識を喚起し、進んで行動を起こしましょう。
新しい世紀の幕が開き、私たちはこう自問します。「ロータリーはどこに向かっているのか」と。忘れないでください。ロータリ―は私たちが望む方向に進むのです。
私は、積極的に活動するロータリーを望みます。
時代と共に変化する術を心得ているロータリーを望みます。

意義のあるロータリーを望みます。
ロータリアンが誰一人、例会を欠席したくなくなるようなロータリー。
私たちのクラブ、地域社会、私たちの世界で。
意識を喚起し、進んで行動を起こすロータリー。
すべては私たちにかかっています。
シニアの会員として
過去、現在、未来のリーダーシップとして
意識を喚起し、進んで行動を起こす、新しい、活力あふれるロータリーのー員となりましょう。
ロータリーを21世紀に躍進させるため、私たちの役目を果たそうではありませんか。

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