日本の現状を見る時、全ての分野に少なからぬ影響があるだろうとは思っていたが、我が米山奨学会も奨学金の減少から始まり、奨学生の人員削減等、これからの会の運営に大きな動きを与えそうな大事な年となりました。
そもそも会員メンバーの退会が目立ち、当然寄付金のマイナス現象が全ての起因となっている事実はお分かり頂けると存じます。
為に、本年は会議・セミナー等を早期に開催し、各クラブ委員長には、大変なご助力とは思いますが例年以上に気合を入れて会員諸兄に奮起して頂きたく切望する次第です。
全国のロータリアンの寄付金を財源としている米山奨学会を良く理解して頂き、日本の大学や大学院で学ぶ外国人留学生に対しての有効な奨学金の支給を続けなければなりません。
米山奨学会の目的は、ロータリーの理想とする国際理解と相互理解に努め、国際親善と交流を深める為外国の優秀な学生を支援し世界の平和に貢献する、ということは充分にお分かり頂いていることと存じます。米山月間を機に、ぜひもう一度深く理解して頂き推進にお力を貸して下さい。
米山梅吉翁の略歴には、社会への貢献に多大なる実績を挙げ、その晩年には私財を投じ小学校を創立とあります。『何事も人々にして欲しいと望むことは人々にもその通りせよ』の言葉のまま生涯を通した人でした。〜 他人への思いやりと助け合い〜 の精神を自ら貫いた人でした。こうして生まれたのが「米山奨学制度」です。
◎奨学金の支給◎世話クラブと奨学生との交流◎国内外での学友会活動
これが主な事業ですが、経済的支援のみではなく心のこもった支援が大きな特徴でもあります。
大学からの期待も大きく、人を育てるという崇高な目的達成は、ロータリアンの持つ特性でもありますので全会員のご理解こそ米山奨学会に光り輝く価値を生み出すこととなるでしょう。世界に一つしかない、日本のロータリアンが誇るべき制度です。
混乱の世界です。先の見えない世界です。地球全体が震えている時です。こんな時こそ世界平和の為、どこの国であろうとこれからの若い人達の為に皆様の心よりのご支援を期待いたします。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
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