ガバナーメッセージ
2010−2011 年度国際ロータリーのレイ・クリンギンスミス会長は、RIテーマを「地域を育み、大陸をつなぐ」と国際協議会において発表しました。
従来、二日目とされていたテーマの発表を、クリンギンスミス会長はあえて初日に行ったのです。これは、RI会長自らがロータリーを改革しようとする姿勢を表明したものと理解できます。会長は従来の漫然と継承されてきた手段、方法を見直し、ロータリーに蔓延する時代遅れの慣習を打破しつつ、新しい伝統を築くべきだとの強い意思を表明されております。
その上で、クリンギンスミス会長はRI会長テーマについて、従来はロータリアンにのみ呼びかけていたと指摘し、外に対しても分りやすいテーマを訴えるとしました。つまり、ロータリアンには自分達の活動の意義を再認識してもらうと同時に、外部に対しては、ロータリーの活動をこのテーマによって端的に説明しています。
さて、私はこのRI会長テーマに、全面的に賛意を表するものであります。今こそロータリーが原点に立ち返り、地域社会の健全な発展と世界平和の構築に力を尽くすべきだと思います。そこで、私は今年度の地区のテーマを「世の中の役に立とう」といたしました。お役に立つ喜びを、ロータリアン一人ひとりが実感し、共に分かち合うことが「奉仕の理想」の実現につながるのではないでしょうか。
理念を活動で表現するには、旧弊にとらわれない自由闊達さが必要です。守旧は衰退を招くという過去の経験に学ばねばなりません。ロータリーの綱領に沿うものであれば、古い枠組みの中での規約やルールの変更を恐れてはならない。改革は因習のような呪縛からの開放が必要です。
その上で、私は改革を進めて行くための行動指針として、次の5Sを提唱します。先ず、感性(sensibility)を磨き、誠実(sincerity)且つ簡潔(simplicity)に、そしてロータリアンが結束(solidarity)し,迅速(speediness)に事に当ること。ガバナー事務所スタッフを始め、地区運営に関わる各委員会の皆様には、この5つのSを心掛けて、自由でより活発な活動をしていただくことをお願いしております。あわせて当地区の全ロータリアンにもこの「5S」を受けとめていただきたいと思います。
「地域を育む」ことは、地域に暮らしロータリーに集う我々職業人にとっては、当然の義務と同時に喜びであります。
活気ある賑わいの街。自然豊かな田園の村落。形はどうあれ、安全で健康的な暮らしやすい地域社会を築くこと、それが我々ロータリアンの、そして地域の人々の強い願いです。この悲願を成就するため、我々はロータリーという枠に閉じこもることなく、幅広い地域の人々と共に力を合わせなければなりません。
ロータリーが中核になって「地域を育み、大陸をつなぐ」こと、それが「世の中の役に立つ」ことなのです。さあ皆さん、共通の目標に向けて邁進しましょう。
ガバナープロフィール
- 氏名
- 福田 一良(前橋西ロータリークラブ)
- 生年月日
- 1936年(昭和11 年)3月31日生
- 職業
- 不動産業
株式会社 福田不動産 代表取締役 - 学歴
- 1959年(昭和34年)3月
中央大学商学部卒業 - 公職・団体職
- 特になし
- ロータリー歴
- 1977年8月19日 前橋西ロータリークラブ入会
1986年〜1987年 前橋西ロータリークラブ幹事
1998年〜1999年 前橋西ロータリークラブ会長
2000年〜2001年 RID2840地区副幹事
2002年〜2003年 RID2840地区第1分区ガバナー補佐
ベネファクター(1998年〜1999年)
マルチプルポール・ハリス・フェロー
米山功労者(マルチプル)
メジャードナー(2009年)