水の星と言われている地球、その地球上にある水の97.5パーセントが海水です。淡水は2.5パーセントですが、その99パーセントは氷河と氷山で、飲める水は0.003パーセントしかないといわれています。私たち日本人は一人一日300リットルの水を使うとされていますが、そのほとんどがトイレ、洗濯、お風呂。飲むことのできる水のほとんどを、飲む以外の用途に使っているのです。
アフリカのようなところで、とってきてしかも淡水であるというだけで1~2リットルを沸かし上澄みをとって飲むということになります。
日本は昔(そう遠くない)水と安全はただである、といわれてきました。現在はどうでしょう。安全もいろいろな事でお金がかかり水もお金を払って飲むようになりました。井戸水・湧き水は今では殆んど、さまざまな汚染によって安心して飲めなくなっているのです。
高崎市は、水道水のうち28パーセント(日糧37,155立方m)を烏川の表流水から取水していますが(平成17年度末時点調べ)、烏川の水源地帯は、かつて戦後の森林乱伐による水源林の減少に伴い、大雨時には増水し、渇水時には水量不足をきたすなど、不安定な水源でした。
高崎市は自然のダムといわれる森林を育成し、安定した水源を確保し、烏川の枯渇を防止するため旧倉渕村と協議して、同高芝地区の村有林について昭和46年から70年間にわたる「水源涵養分収造林契約」を契約し植林事業を実施してきて今日に至っています。
我がセントラルロータリークラブでは2006~2007年度よりこの高芝地区「水源涵養林」への植林を社会奉仕の一環として行政側のご指導を頂きながら「緑のダム」応援隊と称してスタートしました。
//初年度(2006~2007年度)
2006年4月1日(日)『植樹予定地下草刈』…参加者11名
2006年4月22日(日)『植樹』…参加者15名+2名(クラブ員家族)
【植樹した樹木】(鳥獣のえさとなる実をつける)
●ぶな…80本 ●山櫻…50本 ●やしゃぶし…50本
//2年度(2007~2008年度)
2007年7月21日(土)『植林地草刈』…参加者12名
2008年4月22日(火)『第二回植樹(補植)』…参加者11名+2名(野鳥の会々員)
【植樹した樹木】
●ぶな…30本 ●おおやま櫻…1本
この事業によって、涵養林の保水能力により烏川の流量を一定に保つことが可能となり、自然保護のみならず、烏川流域住民にとって役立つものである。
植樹は地球温暖化防止の一助となる。
高崎市は、今年フィリピンのモンテンルパ市と姉妹都市関係を結び「国際交流環境プログラム(6都市)」を実施して「水」への取り組みを始めているので、その事業に協力したい。
尚、この事業はセントラルロータリークラブの今後継続事業として他ローラリー・クラブ、一般市民への呼びかけもしたプロジェクトとして行きたい。