HOME > 国際ロータリーについて > 会長メッセージ
ロータリーは、誰にでも何かをもたらしてくれます。ロータリアンは、1世紀以上にわたり、奉仕することを目的として、世界中の地域社会で集ってきました。創立以来、大勢のロータリアンが、ローターアクト、インターアクト、ロータリー地域社会共同隊、青少年交換や、その他多くのプログラムへの参加を通じて、ロータリーの奉仕の喜びを発見してきました。
私たちは皆、ロータリーファミリーの一員であり、ロータリーの奉仕の経験から多くを得ています。ロータリーを通じて私たちは、友情を育み、地元に貢献し、また、より良く、より安全で健康な世界を実現するために力を尽くしてきました。そして、真に国際的なボランティアのネットワークを形づくっただけでなく、人々が互いの違いを乗り越えて手をつなげば、驚くべきことが達成できることを、実証してきました。
ロータリアンが大切にしてきた考え方や価値観の多くは、ロータリーに限られたものではありません。私自身がロータリーに深く共鳴するのも、ロータリーの価値観に、奉仕や責任の重視、家族や他者の尊重といった中華的価値観と重なるところがあるからだと思います。
ですからロータリーの奉仕において、私はよく孔子の教えを指針とします。孔子は、私にとって「元祖ロータリアン」だと言ってもいいかもしれません。ポール・ハリスが誕生する2,000年以上前、孔子はこう述べています:
まず自分の行いを正しくし、次に家庭を整え、次に国家を治めてこそ、天下が平和となる。
ロータリアンは、超我の奉仕の理念によって自らを律しますが、奉仕において高い目標を掲げるためには、ロータリー自体に対する手入れを怠らず、ロータリーファミリーを拡大していくことが必要です。
2014-15年度には、ロータリーの奉仕を人びとと分かちあい、クラブをより強力なものとし、地域社会でロータリーの存在感を高めることで、「ロータリーに輝きを」もたらしていただけるようお願いいたします。
本ロータリー年度、新会員を引き付けるとともに、現会員を維持し、会員数130万人という目標を達成することによって、ロータリーを輝かせてください。そのためには、新しいアプローチとアイデアをもって会員増強に取り組まなければなりません。例えば、地元で「ロータリーデー」を開催してロータリーを知ってもらいましょう。ロータリーはそれ自体がファミリーであり、家族のためのものですから、配偶者をはじめご家族に入会を検討するよう勧めるとともに、青少年交換の元参加者や財団学友にも声をかけましょう。クラブの現状を直視して、新会員の入会理由と、既存会員の退会理由を検討しましょう。そして、多忙な職業人やまだ幼い子供がいる人たちにとって、ロータリーを魅力的で興味をそそるものにするために何をできるか考えてみましょう。
さらには、ポリオを撲滅して「ロータリーに輝きを」もたらし、歴史に1ページを刻みましょう。ロータリアンのこれまでの勢いをもってすれば、今後数年以内にポリオを世界からなくすことは、明らかに可能です。ポリオ撲滅を実現することの重要性を、今こそ、ご友人、同僚、地元の議員や政府関係者に伝えてください。ポリオプラス基金に寄付し、ほかの方々にもそれを勧めてください。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団からの新しいチャレンジに応えることで、ロータリアンの資金を3倍生かすことができます。この史上最大の、公共・民間のパートナーシップに、ぜひともご参加いただき、ポリオない世界が実現した際には、世界中の人たちと誇りと喜びを分かち合いましょう。
2014-15年度、34,000を超える地域社会で、クラブを強化し、「ロータリーに輝きを」もたらせば、ロータリーの奉仕で世界に輝きをもたらすことができるでしょう。
ゲイリーC.K.ホァン
2014-15年度国際ロータリー会長