委員長 水石 清治
委員会メンバー | |
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委員長 | 水石 清治(沼 田RC) |
副委員長 | 三澤 俊之(安 中RC) |
委員 | 小林 晴彦(高 崎 北RC) |
委員 | 和田 雅之(碓氷安中RC) |
担当副幹事 | 小熊 政則(沼 田RC) |
2020年8月にアフリカナイジェリアで野生型ポリオウイルスが根絶されましたが、最近新たにアフリカで発生した報告がありました。東地中海地域に含まれるアフガニスタンとパキスタンでは、現在も野生型ウイルスによる感染が続いています。
ワクチン由来のウイルスから子どもを守るためにも、質の高い予防接種キャンペーンを引き続き優先し、感染拡大につながらないようにすることが課題です。
当委員会はロータリー活動の根幹を資金面で支えている「ロータリー財団」に対する寄付行為を推進する委員会であります。地区が設定したそれぞれの寄付目標に従って、その金額を達成できるように支援する活動を行っていきたいと思います。
ロータリーは1979年に初めてポリオのプロジェクトに携わった。フィリピンの600万の児童にポリオの予防接種をするという5カ年間の誓約だった。これが、保健、飢餓追放および人間性尊重(3-H)プログラムの最初のプロジェクトで、国際ロータリーの75周年基金から補助金が授与された。
1980年代初めに、ロータリーは史上最も意欲的なプログラムを計画し始めた。世界中の児童にポリオの予防接種をしようというプログラムである。ロータリーは、故アルバート・セービン博士の助言と支援を得て、1985年にポリオプラス・プログラムを設けた。ポリオと共にハシカ、ジフテリア、結核、百日咳、破傷風の五つをプラスして、同時追放を目的としているためポリオプラスと呼んでいたが、ポリオプラスの『プラス』は最初の頃と意味が変わって、現在は、世界的なポリオ根絶運動がもたらした遺産のことを指している。
ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満の子どもである。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもある。
ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染で、神経系を侵すこともあり、これによって身体の麻痺を引き起こす可能性がある。ときには死に至ることもあり、治療法はないが、ワクチンで予防が可能である。
ロータリーとそのパートナー団体は、これまで世界中25億人以上の子どもにワクチンを投与する活動を行ってきた。
2023年 1/1~1/10 |
2022年 | 2021年 | 2020年 | ||
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常在国 | パキスタン | - | 20 | 1 | 84 |
アフガニスタン | - | 2 | 4 | 56 | |
非常在国 | モザンビーク | - | 8 | 0 | 0 |
マラウイ | - | 0 | 1 | 0 | |
世界合計 | - | 30 | 6 | 140 |
残る0.1%のポリオとの闘いが最も困難であると言われている。これは、遠隔地、不十分な公共インフラ、紛争、文化的障壁といった要因が、予防接種活動の妨げとなっているためである。ポリオを根絶するまでは、世界中の国が再発生のリスクにさらされている。
ロータリーは、2020年7月よりさらに3年間で毎年5,000万米ドルを集めるファンドレイジングを行っている。ビル&メリンダ・ゲイツ財団とのパートナーシップにより、ロータリーらの5,000万米ドルまでの寄付に対して、2倍の額の寄付がビル&メリンダ・ゲイツ財団から上乗せされる。これらの資金は、根絶活動の運営、医療従事者の確保、研究所の設備、保健従事者と親への教育のために使用される。資金の確保においては、政府や企業、個人が大きな役割を果たしている。
100万人以上のロータリー会員が、ボランティア、寄付、募金活動を通じて根絶活動を支援しているほか、大勢の会員がポリオ感染のリスクが高い海外の地域社会に赴いて、予防接種活動に参加している。また、ユニセフなどの団体と協力し、紛争や地理的・経済的要因によって隔離された地域で予防接種への認識を高めるためのコミュニケーション活動を実施している。さらに、ボランティア動員やワクチン輸送などの手配面でも支援を行っている。