委員長 水石 清治
委員会メンバー | |
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委員長 | 水石 清治(沼 田RC) |
副委員長 | 和田 雅之(碓氷安中RC) |
委員 | 小林 晴彦(高 崎 北RC) |
委員 | 町田 久(渋 川RC) |
担当副幹事 | 板場 俊方(桐 生 南RC) |
2020年8月にアフリカナイジェリアで野生型ポリオウイルスが根絶されましたが、最近新たにアフリカで発生した報告がありました。東地中海地域に含まれるアフガニスタンとパキスタンでは、現在も野生型ウイルスによる感染が続いています。
ワクチン由来のウイルスから子どもを守るためにも、質の高い予防接種キャンペーンを引き続き優先し、感染拡大につながらないようにすることが課題です。
当委員会はロータリー活動の根幹を資金面で支えている「ロータリー財団」に対する寄付行為を推進する委員会であります。地区が設定したそれぞれの寄付目標に従って、その金額を達成できるように支援する活動を行っていきたいと思います。
ポリオ(急性灰白髄炎)は非常に感染性の高い病気であり、特に感染しやすいのは5歳未満の子どもです。日本では一般に「小児まひ」と呼ばれることもあります。
ポリオウイルスは人から人へ感染し、最も多いのは汚染水を通じた感染です。神経系を侵すこともあり、これによって身体のまひを引き起こす可能性があります。治療法はありませんが、安全なワクチンで予防が可能です。ロータリーとそのパートナー団体は、これまで世界中25億人以上の子どもにワクチンを投与する活動を行ってきました。
「ポリオ撲滅に向けた世界的な進展は、人びとの知らないところで黙々と成し遂げられてきました」
1.ポリオに最も感染しやすいのは5歳未満の子ども
2.治療法はないが、ワクチンで予防が可能
3.野生型ポリオウイルスの常在国はわずか3カ国
4.1988年以来、発症数は99.9%減少
5.ポリオを永久になくさない限り、感染リスクは全世界の子どもに
1988年以来、全世界の症例数は99.9%減少しています。現在も野生型ポリオウイルスが常在する国は、アフガニスタン、パキスタンの2カ国となっています。
〔野生型ポリオウイルスによる発症件数〕 | ||
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(アフガニスタン) | (パキスタン) | |
2023年 | 06 | 06 |
2022年 | 02 | 20 |
2021年 | 04 | 01 |
GPEIは、国際ロータリーをはじめとするパートナー団体と各国政府による、全世界でポリオを撲滅することを使命とする官民共同のパートナーシップです。
1988年に世界保健総会がポリオ撲滅を決議しGPEIが立ち上げられて以来30年間、懸命な活動により発症数は99.9%減少しました。
撲滅実現に向けたラストスパートを迎えた今、このパートナーシップの重要性はさらに高まっています。
(1) 世界保健機関(WHO):戦略担当
(2) 米国疾病対策センター(CDC):ウイルス対策
(3) ユニセフ(UNICIF):予防接種
(4) ロータリー:アドボカシー活動
ロータリー会員の持つビジネス・専門知識、ボランティアのネットワークを生かして、ポリオ撲滅のための認識向上、募金活動、各国政府への働きかけを行っています。これまでに100万人以上の会員がボランティア活動や募金を支援しました。
そのほかの活動パートナー
GPEIの中核を担う上記の4団体(世界保健機関、米国疾病対策センター、ユニセフ、ロータリー)のほかにも、多くの団体・政府がポリオ撲滅活動を支えています。
(5) ビル&メリンダ・ゲイツ財団:リソース担当
GPEIの強力なパートナーとして、民間団体としては最高額の19億ドルを提供しました。ロータリーともパートナーシップを組み、ロータリーが集めたポリオ撲滅への寄付に2倍の額を上乗せする支援も行っています(2018年まで毎年最大3500万ドルが上乗せ対象)。
(6) 各国政府
(7) 各地の保健従事者
(8) GAVIアライアンス
1894年
米国史の記録に残る初のポリオ大流行(バーモント州)。18人が死亡、132人のまひ症状が報告される。
1916年
ニューヨーク市でポリオの大流行が発生し、2,000人以上が死亡。米国全土でも約6,000人が命を落とし、さらに数千人がまひ障害に。
1960年
アルバート・セービン博士が開発した経口ポリオワクチンが米国政府から認可される。
1979年
フィリピンの600万人以上の子どものためにポリオワクチンを購入・輸送するプロジェクトがロータリークラブにより開始される。
1985年
国際ロータリーが、民間による国際的な公共保健イニシアチブとしては史上初かつ最大規模となる「ポリオプラス」を開始。当初の募金目標は1億2000万ドル。
1988年
国際ロータリーと世界保健機関(WHO)が「世界ポリオ撲滅推進活動」(GPEI)を立ち上げる。当時の症例数は、125カ国で推定35万件以上。
1944年
International Commission for the Certification of Poliomyelitis Eradication(ポリオ撲滅認定のための世界委員会)が、南北アメリカ大陸からポリオが撲滅されたことを発表。
1995年
中国とインドで、保健従事者とボランティアによりわずか1週間で1億6500万人の子どもにワクチンが投与される。ポリオのない国のロータリー会員が世界のポリオ撲滅活動を支援するため、ロータリーが「ポリオプラス・パートナー」プログラムを立ち上げる。
2000年
5億5000万人(世界人口の10分の1近く)という記録的な数の子どもに経口ポリオワクチンが投与される。オーストラリアから中国にわたる西太平洋地域でのポリオ撲滅が宣言される。
2003年
12カ月間のキャンペーンでロータリー財団が1億1900万ドルの募金に成功。ポリオ撲滅へのロータリーからの寄付総額が5億ドルを超える。常在国の数は6カ国となる(アフガニスタン、エジプト、インド、ニジェール、ナイジェリア、パキスタン)。
2004年
アフリカでは、23カ国で8,000万人の子どもを対象とした、全国予防接種デーが開催され、アフリカ大陸で最大のポリオ予防接種が組織的に実施されました。
2006年
ポリオ常在国数は、4カ国(アフガニスタン、インド、ナイジェリア、パキスタン)に減少。
2009年
ポリオ撲滅に対するロータリーからの寄付総額が約8億ドルに。1月、ビル&メリンダ・ゲイツ財団が、ロータリーからポリオ撲滅に2億ドルを寄付することを条件に、ロータリーに3億5500万ドルの補助金を提供することを発表。その結果、世界ポリオ撲滅推進活動に合計5億5500万ドルが寄付される。
2011年
ロータリーがポリオ撲滅の新しい啓発キャンペーン「あと少し」を立ち上げ、各界の著名人がこれに参加。参加した著名人には、ビル・ゲイツ、ジャッキー・チェン(俳優)、デズモンド・ツツ(ノーベル平和賞受賞者)、イツァーク・パールマン(バイオリニスト)、アンジェリーク・キジョー(グラミー賞受賞歌手)、ジェーン・グドール(動物行動学者)などが含まれる。ポリオ撲滅へのロータリーの寄付総額が10億ドルを超える。
2014年
インドで3年間、野生型ポリオウイルスによる新規症例が確認されなかったため、世界保健機関(WHO)が東南アジア地域のポリオ撲滅を認定。ポリオの症例は1988年以来、99%減少。
その結果常在国数が3カ国に(アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリア)
2019年
ナイジェリアでは、野生型ポリオウイルスによる新たな症例が3年間発生していません。
2020年
世界保健機関(WHO)は、アフリカ地域に野生型ポリオがないことを証明しています。
(リソース)
※ポリオとは?End Polio
※ポリオ撲滅活動のパートナー組織
※世界ポリオ撲滅推進活動
(上記でアクセス可能です)