ロータリーは、一人のアメリカ人によるビジョンによってはじまりました。
その名は、ポール・ハリス。シカゴで弁護士として働いていたハリスが、世界初のロータリークラブ(シカゴロータリークラブ)を設立したのは、1905年2月23日です。
さまざまな分野の職業人が集まって知恵を寄せ合い、生涯にわたる友情を培うことのできる場を作ることがハリスの夢でした。
設立以来、ロータリーは徐々に人道的奉仕にも活動を広げ、今ではさまざまな職業や文化を持つロータリー会員が日々、さまざまな課題を解決するために草の根活動や国際的な取り組みを行っています。
さて、2024-2025年度の国際ロータリー会長にステファニーA・アーチック氏が選ばれました。
彼女は、マクマリーロータリークラブ(米国ペンシルベニア州)の会員です。
女性として、史上二人目の国際ロータリー会長となりました。
彼女は、新型コロナウィルスの大流行、気候変動による災害、多くの地域での紛争など世界が非常に大きな課題に直面する中で、これらの課題を乗り越えるためのビジョンとプランをロータリーが提供できると考えています。
また、危機的な課題を乗り越え、解決するためにロータリーのリーダーたちが取る措置は組織を強くし、将来の出来事に対する組織の回復力を高めること。
その高いリーダーシップおいて、ロータリアンが奉仕を行い、危機を解決するために行動人として力を合わせること。それがライバル同士であっても、新しいレベルの協力を生み出します。そのためには、組織再編を優先することが極めて重要ですと述べておられます。
さて第2840地区の地区運営上の課題で最も強く感じていることは、「地区とクラブの距 離感」・「奉仕・運営の連続性」が不十分ではないかということです。
ガバナーの役割は、「クラブの運営・奉仕を後押しする」(クラブを後方支援する)しかしながら、充分な支援・情報の共有が必ずしも出来てないように感じます。
本来、ロータリーの地区・クラブ運営は単年度であり、その長所を生かしつつ、実践した事業等を評価し、継続性を図るべきものと考えます。
ロータリークラブは、各クラブが主体性を持ち、ロータリアン一人一人が自主的な活動によってクラブが成り立っています。ロータリアン一人一人が主役です。そして更に地域に根差し、地域に必要とされるクラブ作りが必要だと考えます。
また、企業と同様に戦略計画に沿って、継続的に発展することも必要です。
地区とクラブの関係を考えると、ロータリーの情報を地区からクラブへ提供する形となりどうしても一方向になりがちです。当年度は、可能な限り、クラブ役員や会員の皆様のお考えを地区に反映できるように、できる限り協議の場を設けたいと考えております。
(全クラブの登録)
組織を維持運営するには、どうしても会員増強が必要です。
クラブを活性化するために、若い人や女性会員の増強を行う。
ローターアクトクラブも同様に会員増強を行う。
各クラブへの支援と会員の積極的な参加を促す。
複数クラブでの合同事業も検討する。
各クラブへの支援と会員の積極的な参加を促す。
これまで第2840地区では、第1期戦略計画「クラブを元気にしよう」(2023-2016年)、第2期戦略計画「魅力あるクラブをつくろう」(2017-2020年)、第3期戦略計画「地域社会とともに生きる元気で魅力あるクラブを実現する」(2020-2023年)に取り組み、大きな成果をあげてきました。
そして、いま私たちは、ロータリーの基本である「ロータリーのビジョン声明」(RI 2019年)(「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人々が手を取り合って行動する世界を目指しています」)に示された優先事項の達成を目指すとともに、地区やクラブが策定する行動計画にしたがって、ロータリーライフを楽しみながら奉仕活動をしていきたいと考えています。
ポール・ハリスは言っています(1911年)。
「ロータリアンは言葉より行動に心を惹かれます」
さあ、ともに行動しましょう。
「誰もが歓迎され、尊重され、大切にされるクラブ作りの推進」
いまロータリーは、変化をしつづける国際社会や地域社会のニーズに適応するための能力を備えなければなりません。そのためには、地区やクラブがDEI(Diversity多様性、Equity公平さ、Inclusionインクルージョン)を培い、持続可能な良い変化を生み、人々が手を取り合って行動する世界を実現することが大切だと考えます。