国際協議会場でK.R.ラビンドランRI会長エレクトより2015-16年度のRI会長テーマの発表と解説がありました。RIテーマは“Be a gift to the world”日本語では「世界へのプレゼントになろう」でございます。日本語文での解説は下記のように書いてありました。「ロータリーの栄光は人生で本当に大切なことに目を向け、私たち自身が世界への贈り物となる方法を見つけることです。地位や身の上にかかわらず、才能、知識、能力、努力、そして献身と熱意など、誰でも与えることのできる何かを持っているはずです。
私達はロータリーを通じてこれらを世界にプレゼントしましょう」
私なりに解釈いたしますと日本は関東大震災・戦後の復興、高度成長を経て世界に誇る民度の高さと豊さを獲得してまいりました。その一翼を担ったのはロータリーではないでしょうか 私達は好きなものを自由に食べられ、体調を崩せばお医者さんにかかれる、万人に平等な医療制度があります。治安も点では問題がありますが面で悪いところは無く平和で安全な国であります。ニュースやドキュメンタリー番組を視ますと飢餓、貧困、餓死、疫病、疾病、紛争地域の状況が映ります。そこに生まれただけで苦難を強いられる人々がおります。私達は世界の国々に原材料を売って頂きそれをもとに製品を作り、欧米をはじめ世界の国々に買って頂いたお蔭で豊かで幸せな生活があるのではないでしょうか。今、私達ができることは頂いた贈り物に対し世界にお礼のプレゼントする時だと思いませんか。まさに「世界へのプレゼントになろう」です。
その他に、次年度RIの重点項目は昨年同様、会員増強とポリオ撲滅です。加えてリソースの活用(主にオンラインツール)。新しくなったRI会長賞です。
本田年度・竹内年度と大きく会員増強をして頂きました。今年度は新会員が多数いらっしゃいますのでロータリーを分かりやすく簡単に説明して行きたいと思います。
私は奉仕と言う言葉を理解するのに入会後3〜4年掛りました。私の概念では奉仕とは無償で行う活動や物販の安売り等と思っていました。そういたしますと職業奉仕はどのようにしたら良いか?たどり着いたのが奉仕とは喜んでいただくこと(喜びを与えること)であると思います。喜こんでいただく相手は家族、社員、お客様、ロータリアン、世界の人々です。真実とは嘘や偽装のないこと、と四つのテストの実践であります。奉仕(喜んでいただくこと)+四つのテストの実践=喜びで返るであります。アーサーF.シェルドンの言葉に「最もよく奉仕するもの、最も多く報われる」があります。私は「最も喜びを与えたものは、最も多くの喜びで返る」であると思います。
ロータリーは当初ポール・ハリスと信頼できる仲間が集まり、輪番で例会を行いました。例会と親睦を重ねるうちに会員がどんどん増えてゆきました。自分達だけで喜ばず、市民の皆様にも喜んで頂こうとシカゴに公衆トイレを設置する運動を市民と共に行いました。このトイレ設置が画期的なロータリーの社会奉仕の最初の事例です。この様にロータリーの原点は奉仕と親睦であります。その後、原点は変えずアーサー・シェルドンやベンジャミン・フランク・コリンズの「超我の奉仕」ハーバードJ.テーラーの「四つのテスト」等を加えどんどん進化して来ました。現在は中核的価値観(奉仕・親睦・多様性・高潔性・リーダーシップ)です。以上のような原点と進化を学びロータリー活動に生かしていきましょう。
クラブの活性化はメンバーの皆様がロータリーを知ることから始まるのです。
ロータリーのホームページ(my rotary等)に、たくさんの情報や知識がございます。まだ見ていない方は是非見て下さい。きっとロータリーが面白くなります。 ロータリーは教えるところではありません。自ら学ぶところであります。ロータリーを学び、実践したら間違いなく豊かで喜びに満ちた人生が送れると思います。
国際ロータリー第2840地区 2015-16年度ガバナー 生方 彰