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2001年規定審議会・採択議案一覧表

審議会
番号

表    題

採否

賛成
票数

反対
票数

備考

01-04

クラブ理事会は、ロータリー年度に4回まで例会を取りやめることができ、4回以上続けて例を取りやめてはならないことに関する件

295

173

 

01-16

クラブ会員の死亡による例会の取りやめを認める件

280

217

 

01-26

例会数の60パーセントに出席できなかった場合の自動終結に関する規定を削除する件

293

185

 

01-39

クラブがスポンサーした地域社会における行事または会合またはクラブ理事会または奉仕委員会会合への出席を例会出席とみなす件

374

124

 

01-76

会員が出席を免除され得る条件および事態を、クラブ理事会が決定することを認める件

341

53

 

01-148

職業分類の原則を保持して、クラブの会員の種類を正会員と名誉会員に簡素化する件

404

76

RI

01-187

クラブが性別に基づいて会員身分を制約することを阻む件

435

69

 

01-192

RI理事会に、クラブが男女両方の会員を有することを奨励するよう要請する件

284

219

 

01-241

RI理事会に、「青少年奉仕」をロータリーの奉仕の第五「部門」に追加することを考慮するよう要請する件

233

213

 

01-254

RI理事会がロータリアンに植樹し育成することによって「地球環境保全」を推進することを奨励するよう要請する件

374

117

茅ヶ崎他

01-276

ロータリー財団へ毎年寄付を行い、ロータリー創立100周年記念にあたる西暦2005年までに、一人当たり寄付として米貨100ドルを達成するよう全ロータリアンを奨励する件

308

195

RI

01-333

地区大会と地区協議会を同時に開催することを認める件

266

234

 

01-341

地区協議会および会長エレクト研修セミナー(PETS)に関連する規定を改正する件

401

85

 

01-342

地区協議会、PETS、地区大会の開催時期に関する規定を改正する件

436

47

 

01-522

規定審議会の費用をやしなう賄うために毎年度一人当たり米貨1ドルを徴収する件

354

153

RI

01-526

「ロータリー村落共同隊」から「ロータリー地域社会共同隊」への改称に伴なう全ての関連事項を変更する件

426

23

RI

01-527

標準ロータリー・クラブ定款を簡素化する件

378

57

RI

01-548

ロータリーの名の下に開かれる会合および行事において、会員並びにゲストが喫煙を控えることを奨励する件

255

240

 

01-658

2005年、ロータリーの百年祭までに150万人のロータリアンと言う会員目標を承認する件(前回未収録議案)

 

 

RI

01-678

全てのロータリー用語から性に関する表現を削除することを、規定審議会から理事会に要請する件

276

58

 

                  ☆上記以外は、地区協議会配布時の採択議案一覧表参照

 

     RID2840第5分区

            RC会長       殿                          平成13年7月6日

      プログラム委員長       殿                          担当AG.塩野 栄一

例 会 卓 話 講 師 派 遣 の 件

                今年度クラブ活動化の向かって、例会スピーカーを格別に承認戴き専任致しました。

                この企画は、各クラブ例会を魅力ある内容にする為の、プログラム支援であります。

                講師の方々は、社会情勢の厳しい折、各企業で頑張っている会員でありまして、好事例

                を含め必ずお役に立つと信じております。

                下記要項にて派遣致しますので、ご連絡下さい。

派遣依頼方法

※別紙講師派遣依頼書をFAXして下さい。(2週間前)

  →上記をクリックして下さい。

当例会に都合がつかない時の講師は、第2.希望とします。

講師はメイク料免除とし、御礼は、おみやげ程度とする。

要請は年度何回でも結構です。

講師の送迎はいりません(自家用車)

講師内容は別紙によりますが、希望を添えて下さい。



卓 話 講 師 紹 介

氏名.RC.

職業.事業.役職

所在地.TEL.FAX

主な事業内容

紹介

趣味

沼田中央RC

平井 良明

 S22.1.1生

潟Tンポウ

沼田市屋形原1407

ロックハード城

現代企業の先端を
構築しているアイデマン.
国際感覚有

音楽
読書
旅行

石材工業.

0278-24-4114

8月オープン.ホテル

取締役.会長

0278-24-4116

石材建築.石材加工

渋川RC

森田 均

 S22.1.17生

森田均法律事務所

前橋市大手町222富士ビル3F

個人人権こまりごと弁護

温和でなんでも相談
できる弁護士
現実の社会をみる力

読書
茶道
将棋

弁護士

027-224-8860

企業顧問弁護

所長

027-224-8752

社会環境弁護

沼田RC

横山 公一

 S22.4.2生

利根沼田移動通信

沼田市東原新町1467-1

通信.IT.関係全般

現代ITをみこし
ベンチャー企業に
チャレンジ成功する

スポーツ
Sダイビング
剣道

NTTドコモ代理店

0278-22-0387

NTTドコモ拡販

取締役社長

0278-22-7464

先端メデア発信.販売

渋川みどりRC

塚越 裕子

 S19.5.10生

莞テル伊香保ガーデン

北群馬郡伊香保町175

ホテル経営

明るく親切な対応
会長を勤めた会員
信頼ふれあいを求めて

ゴルフ
華道
音楽

観光ホテル

0279-72-3311

会議・研修・保養

代表取締役

0279-72-3315

おもいやり旅館

草津RC

山本 巌

 S7.10.10生

且Rびこ

吾妻郡草津町126

湯畑前観光食品製造

元町長、広い視野での
活性化に向かって
観光の原点を問う

ゴルフ

読書

洋菓子製造

0279-88-7060

温泉まんじゅう販売

代表取締役

0279-88-9900

観光の原点を洞察

 

米国テキサス州サンアントニオで国際大会

 

灼熱の太陽を浴びたアラモドームには131ヶ国 24000人を越すロータリアンと
其の家族が集い、デブリン会長のCreate awareness take actionを締めくくる
4日間が盛大にくりひろげられた。
 アナハイム以来の再会となった同期ガバナーも諸セミナーを済ませ、新年度に
向けての意気込みを感ずる会話が交され、おのずと意気あがる国際大会のひと時となった。

 

6/24 第1日目

24日の初日には重要な任務として地区から預かった信任状を提出。
査証を受けて、投票代議員の大きなバッヂを受けとる。
15:30より第1回本会議に出席。

 

6/25 第2日目

朝7時から日本人朝食会に出席、9:30より本会議。
朝食会終了後、投宿中のマリオットホテルにD4520のロバート・アルバレンガ
パストG前年度GSE団長夫妻と小磯GSE団長にお集まりいただきGSEにつき詳細を打合せ。

 

6/26 第3日目 本会議

国際問題研究のためのロータリーセンターにつきパイオニア地区
となった70名の地区代表が登壇、他にも表彰、奉仕事例のプレゼンテーション等。
午後からはR.KING次期会長主催の昼食会。世界中の次期ガバナー夫妻が参加。

 

6/27 最終日 第4回本会議

会員増強優秀地区代表の表彰、ロンブ会員増強委員長のスピーチ。
続いて2003〜2004のRI会長にタイのビチャイ・ラタクル氏が選出され挨拶。
19:00時より最終閉会式。

 

全ての努めを終り、日本の1.2倍の面積であるテキサスのごく一部を観光した。
州議会の見学では、上・下院議員は非常に勤勉で議会中は附近のモニターホテルに泊まり、
ボランティア精神が強く、年収は$7500にあまんじ、ポリティシャン(政治屋)ではない
ステートマン(政治家)として活躍しているときき、
この人たちを日本にお借りできないものかと考えたら、テキサスにサヨナラをした。

 

2003〜04年度 ガバナー・ノミニー候補者選出

 

去る7月29日(日)、高崎市、高崎ビューホテルにおいて、国際ロータリー第2840地区ガバナー指名委員会が開催され、2003〜04年度のガバナー・ノミニー候補者として、森田均君(渋川RC)を指名・推薦しました。 森田均君は、渋川RCの会長・幹事、連名による7月21日付、清ガバナー宛書簡をもって、表記候補者として渋川RCから全員一致で推薦されたものであります。
 当地区はガバナー・ノミニー選出については、RI細則13.020.3により指名・推薦いたします。当地区内の各クラブで、他の候補者を指名するクラブ決議のある場合には、8月20日(月曜日)までに清ガバナー宛書面で提出されるよう告示致します。
 なお、ガバナー指名委員会で指名した候補者に対抗して立候補するロータリアンは、立候補に際して地区内の少なくとも他の5つ、(または年度始めにおけるクラブ総数の10パーセントのいずれか多い方)のクラブの同意が必要であります。(RI細則13.020.8)

 

森田 均 君 略歴

略    歴

もりた ひとし

氏    名

森田 均

生年 月日

1947年 1月17日生

職    業

森田 均法律事務所 所長

学    歴

1969年

 3月

中央大学法学部法律学科卒業

1973年

 3月

同大学院法学研究科修士課程修了

職    歴

1975年

 4月

横浜地方検察庁検事

1976年

 3月

青森地方検察庁検事

1978年

 3月

弁護士登録(群馬弁護士会)

公    職

群馬大学講師

群馬県収用委員会会長代理

群馬県個人情報保護審議会会長職務代理者

群馬県固定資産評価審議会会長

前橋市開発審査会会長職務代理者

吉岡町都市計画審議会会長

前橋刑務所篤志面接委員会会長

前橋家庭裁判所調停委員

群馬県警察本部特別講師

ロータリー歴

1979年 2月 8日 渋川ロータリークラブ 入会

1993〜1994年度 渋川ロータリークラブ 副会長

1999〜2000年度 渋川ロータリークラブ 会長

2001〜2002年度 第2840地区社会奉仕大委員長

1990年

11月

米山功労者

1995年

 8月

ポールハリスフェロー

1999年

12月

ポールハリスフェロー(2回目)

1999年

12月

米山ファンドフェロー

 

 

地区ガバナーノミニー候補指名委員会開催

  

国際ロータリー第2840地区・ガバナー指名委員会が下記により開催されました。

 

日  時:

2001年7月29日(日)  午前11〜12時

場  所:

高崎ビューホテル

出席者:

清・ガバナー、重田政信・指名委員長、吉野一郎、高木貞一郎、関口 隆、各指名委員
(オブザーバー:矢野 亨・ガバナー・エレクト、茂木 勇・地区幹事)

議  題:

1.

2003〜2004年度、ガバナー・ノミニー候補者指名の件。
森田 均君(渋川RC)を全員一致で指名・推薦。

2.

任期満了に伴うガバナー指名委員長改選の件。
重田・委員長が高木貞一郎パストガバナーを後任委員長に推薦、満場一致で可決・決定。

 

識字率向上月間について

 

パストガバナー 重田 政信

 

途上国の非識字者の実態

 

 7月は識字率向上月間です。この特別月間はロータリー年度始めの7月に始まるので、各クラブがこの月間にふさわしいプログラムを用意するためには、年度の始まる前からこの月間の趣旨を理解しておく必要があります。
 RIは識字問題を最重要プログラムの一つとして取り上げ、識字能力向上は2005年までのRI強調事項に指定されていますが、現在、世界には約10億人の非識字者(従来の文盲)がいて、世界の大人の4人に一人は非識字者です。非識字者の98%は途上国の人たちですが、その2/3は女性であります。また、全非識字者の3/4はアジアに住んでいます。
 一方、途上国には学校に行けない1億3千万人の就学年齢児がいますが、折角入学した子供もその1/3は小学校を卒業していません。現在生まれてくる子供の99%は途上国の子供であり、教育の機会の乏しい途上国の子供が増え続けるので、学校に行けない子供の数は、むしろ増加の傾向にあります。このままでは貧富の差は益々広がり、地球規模の社会不安は一層増大するでしょう。これは大きな危機感として我々の心を捉えます。

 

先進国の非識字問題

 

 一方、先進国も問題を抱えている国が多く、途上国からの移民の多いアメリカでは、英語に対する識字率は決して高くありません。4千万人の成人が非識字者です。これは総人口の15%に当たります。3千万人の労働者が仕事の上で文字を使うことが出来ず、いわゆる機能的非識字者の状態です。こうした状況は、日本人のように、大部分が日本語を母国語とし、教育制度が整備された国では想像も出来ませんが、これは移民を多く抱える先進諸国の共通した悩みであり、近い将来に日本もこの問題を避けて通ることは出来ないでしょう。

 

非識字は諸悪の根元

 

 情報手段の進歩によって、今やインターネットを始めとする情報技術に遅れをとると、あたかも従来の文盲と同様に、メディアを使いこなす人に差を付けられ、世の進歩から取り残されることを覚悟しなければならない世の中になりました。
 そうした世の中で、文字さえ読めないということは、完全に世の中から取り残され、職も得られず、そのため貧困をもたらし、また貧困は子供の就学の機会を奪い、そのため更に非識字を生むという悪循環が、多くの途上国で繰り返されています。このままでは世界人口の1/5に過ぎない先進国の情報文化が益々進歩し、国家間の文明格差を増すばかりであり、世界の貧富の差は益々広がって、地球規模の社会不安は一層拡大されることでしょう。
 RIの「識字向上グループ」のリーダーであるR・ウオーカー博士は、RIの識字率向上運動こそポリオ・プラスの後を継ぐRIの重要なプログラムであるとして、今後ポリオ・プラスと肩を並べる広範な活動が展開されるべきであると説いていますが、そのポリオ・プラス計画を推進する上でも、最も大きな障害の一つに、非識字による現地民の理解不足が挙げられます。正に、非識字こそ諸悪の根源と言えましょう。

 

識字率向上こそ最も有効な人口対策

 

 現在の世界を脅かす途上国の人口爆発問題も、最も効果的な対策は識字問題であると言われます。地球上の人口は遂に60億を越えましたが、現在も毎年約1億人、即ちメキシコの人口に匹敵する人口増加を続けています。このまま人口が増え続ければ、我々地球上の人類は生き延びられません。この危機感が21世紀に於ける総ての奉仕活動の原点となるでしょう。しかも人口増加の99%は途上国の人口であります。我々は予防接種で救った子どもたちを飢え死にさせてはなりません。また彼らに生き甲斐を持たせる教育と職業を与えなければなりません。
 一方、途上国の少女が、中等教育を受けるだけで、出産率が先進国並に低下することが知られています。即ち全く中等教育を受けないと子供を7人の子供を産みますが、中等教育が95%を越えると、その地域は先進国並の出産数に落ち着くことが知られています。即ち最も有効な人口対策は途上国の女子の教育であると言われます。

 

識字プログラムの今日的意義

 

 日本はかってない程長い不況に見舞われています。その日本が何故、ロータリーの世界では常に援助する側に回って、途上国に対する識字プログラムのような奉仕活動を継続するのでしょうか?
 もし、現在の先進国と極貧途上国との間にみられるような、経済的・文化的な格差が、ある一つの国の中に存在したとすれば、その国ではいつ革命騒ぎが起きても不思議はありません。今や地球は益々小さくなりまし。このような格差が地球上に継続し、それが増大する限り、我々は到底平穏な未来を次代に残すことは出来ないでありましょう。その不穏な趨勢はジェノバ・サミットで見られた途上国サイドの流血デモ騒ぎに象徴されています。我々は世界平和の見地からも識字プログラムの重要性を再認識する必要があります。これは先進国にとっても人ごとではありません。正に「情けは他人のためならず」であります。またこれは「最もよく奉仕するもの、最も多く報いられる」というロータリーの実践哲学を最もよく具現する、象徴的なプログラムといえましょう。
 現在、日本は困難な経済状況下にありますが、非識字者が世界で最も多い東南アジアの国々の経済状態は常在的に困難な状況にあり、アジアの一員として日本に対する期待は益々高まっています。
 RIは未だしばらくポリオ・プラスに重点を置くと思われますが、非識字の多いタイ出身のビチャイ・ラタクル・次期RI会長年度には識字問題に相当重要性を与えられると思われます。我々は識字率向上月間の意義をよく理解し、非識字のために苦しむ人たちを救済する努力を続けてゆく必要があります。(前橋西RCでの卓話から抜粋)

 

第 1 回 地 区 諮 問 委 員 会

期     日

2001.7.29  13:00〜15:00

会     場

高崎ビューホテル

出  席  者

諮問委員(重田政信、吉野一郎、高木貞一郎、関口 隆) ガバナー 清 章司 GE 矢野 亨
地区幹事3名 地区資金委員1名 地区委員会委員長7名 地区副幹事5名 事務局2名

 

 

 

協議内容

各委員長の年度内プログラム報告

  

 

クラブ奉仕委員会

7月1日会員数 2,406名と激減 8.4セミナーで真剣な協議が必要

社会奉仕委員会

グリーンリボン運動の促進を要請

新世代奉仕委員会

RAC・IAの海外研修のあり方について時期的、内容の見直しが必要

国際奉仕委員会

夏期交奨学生の募集資格要件中、学業成績中以上については学校水準により差があるので慎重を要するとの指摘

米山奨学委員会

奨学生選考基準が指定校選抜に変更、個人推薦は就業学校に早期依頼の事

拡大委員会

3クラブ目標、藤岡南仮RC確定、残り、2クラブ実現のため各分区会長幹事会の開催を8月中に実施願います

R財団委員会 

同額補助金活用クラブの促進を要請。次年度委員長を9月末までに決定を

地区幹事

ガバナー月信 各強調月間担当委員長は前月締め日までに投稿
AGのクラブ理事会出席の件  クラブ会長より出席要請があった場合に限る

地区資金委員

在籍会員数の減少により、地区特別会計予算の減額修正を実施する

 

 

諮問事案

地区史編纂の実行

担当委員会の設置、モデル地区資料の収集 当初は10年史から始動

教育問題への関与

県教育長との討議には、具体的プログラムづくりを立案してから討議

 

 

 

会計報告

富澤誉富地区資金委員病欠により後日報告(関口年度分)

 

 

■RI第2560地区大会に登録・参加して

第3分区アシスタントガバナー(2年AG)

藤木 行芳(高崎東RC)

 

と   き

2001  11/10(土)〜11(日)

と こ ろ

ホテル新潟

ホ ス ト

新潟東RC

大会テーマ

夢 ・ 感動 ・ 奉仕

RI会長代理

林 茂雄 君(台北・東北RC)

D   G

野沢 謹五 君(新潟東RC)

登録・参加者数

1,291名

 

私がこれに参加して得たもの

 

人口51.7万人で市内7RCを擁するRI第2560地区大会は立派でしたが、人口はその約8分の1の6.4万人でRCは3つ(その内1つのRCは大会当日がCK)この状態で、登録・参加者数2,233名の当地区大会は「実に素晴らしかった」今更の如く感動しました。
新潟は障害のある方々への支援と活動を絞って実行(記念品、シンポジウム・・・)し、意義深いものがありました。藤岡は52名(内12名女性会員)の藤岡南RCを創立、D大会でCKを行い、平井城の上杉管領太鼓と御荷鉾の夜空に50発の花火を打ち上げて出陣を祝いました。
新潟も藤岡も誠実に地域に密着したR活動の立派な地区大会と感動しました。

 

 

 

■所感

RI2840地区第1分区AG

曽我 孝之

 

 第1分区はガバナー公式訪問が年度開始早々にすべて終了いたしました。各クラブともそれぞれの会長さんの意思とクラブの伝統をうまく取り組ませ、充実したクラブ運営がなされているということが事前訪問及びガバナー公式訪問に随行させていただいた率直な感想です。
 ただ、今の経済の厳しさが、どこのクラブでも強く影を落としていることは否めません。心ならずも、不況の影響で経営を続けることができなくなってしまった方、自分が一線で働くためにロータリー活動を続けることができなくなってしまった方等、誠に残念ですが各クラブともいらっしゃいます。又、会員増強も思うようにいかないのも事実です。このような時に「ロータリーとは自分にとって何なのか、ロータリアンとして自分はどう行動すべきか」考えてみる時であるとは思います。私は次のように考えます。私にとってロータリーとは「地域社会における人的ネットワーク構築と醸成の場」であり、「奉仕の心を学び実践する場」であると。そのように考えるので、私は入会以来100パーセント出席であり、いろいろな会合にもできるだけ出席するよう心がけ、友好親睦を深めることを第一としております。又、ロータリアンのあるべき姿は、次のようにも思います。「四つのテスト」こそロータリアンのあるべき姿を一番具体的に示しているものと思います。まさに個人としても、企業としても、そして社会的組織においても、「四つのテスト」を行動指針とすることが大切であると思います。今ロータリーという組織がなにをすべきか、私は、今は「内を固める」ことが大事であると思います。ロータリークラブに加入していることが、ますます会員全員にとって、ますます意義あることとなるよう、ロータリークラブの存在価値を高めることが、まず大切であると考えます。そのためには、クラブの充実がまず第一です。どうしたらクラブが更に充実し、クラブ会員にとって魅力あるものになるか、そのためにいくらかでもお役に立てることが、私の役割であると思っております。残されました半年、皆様方のご指導とご協力を切にお願い申し上げます。

 

 

 

■AG雑感

RI2840地区第2分区AG

樋口 一枝

 

AGとしての任期もあと半年を残すだけとなった。独断と偏見による行動だったと思う。そんな私をロータリーの友情で、見守ってくださった第2分区の会員の方々に感謝申し上げます。
 今年の夏の思いでは、まず桐生RCの暑さから始まる。例年なら、夏はクーラーのバッチリ効いた事務所で、暑さ知らずに過ごしていた。スーツを着て駐車場から会場までの間で汗が噴き出る。日頃の不摂生が思い知らされた一瞬であった。
 第2分区は桐生地区と伊勢崎地区がある。地域性か、住民性か微妙にクラブの雰囲気が違う。また、古い会と新しい会、新しい会でも移籍メンバーの有無でそれぞれ雰囲気が異なる。元気な会もあった。クラブ協議会になると一変して元気になる会もあった。 伊勢崎地区のあるクラブ協議会で、大正元年生まれの理事さんが、職業奉仕につき熱く語られ、その想いは会議の気怠さを一掃し、私自身鉄槌で打たれたような、強烈な印象を受け、ロータリーの凄さを感じた瞬間だった。
 今まで参加するだけのロータリーだったが、多くの会に出席し、様々な人達と出会い、そしてIM・地区大会を経験し、私の知らなかった広い世界に触れたような感じがする。
 いま、第2分区のガバナー訪問はすべて終わり、あの暑さを懐かしく感じている。

 

 

 

■類を以って集まる

RI2840地区第3分区AG

一柳 一男

 

寒さが厳しくなってきました。11月末私の担当する第3分区内13クラブ訪問もいよいよあと2クラブとなりました。
 想い起こすと今年の2月よりアシスタントガバナーとしての教育を5ヶ月間受け、そして7月より11月までやはり5ヶ月間アシスタントガバナーとして各クラブ訪問をさせて戴きました。
 皆さん熱心なロータリアンとして活躍されている姿勢を見聞きして私の浅学に体の縮む思いをしました。それは今でもそのような状態が続いております。
 さて、この10ヶ月を振り返ると、それぞれ立派な指導者により、熱心に教育を受けました。けれども物覚えの悪い劣等生です。従ってその程度は、それぞれ先輩諸氏の足元にも及びません。自戒の連続です。
 しかし各ロータリークラブの会長・幹事は心から暖かく、迎えいれて戴きました。これこそロータリアンの友情と感謝している次第です。
 9月15日のIMでは、小さいクラブである藤岡北Rの諸君と一緒に準備して、当日を迎えました。私の経験不足で後で幾つかの不備を指摘されましたが、そこはロータリーの友情で、総合的には小クラブとしてそれなりに評価を受けました。第3分区内各ロータリークラブのロータリアンのご協力には改めて御礼申し上げます。
 さてクラブ訪問ですが、歴史あるクラブには、元地区役員とか、元分区代理、元AGの各位がいる所での私の卓話はおそらく話にならない話であったと思います。言葉は心の使いと言いますが、頭の中が真っ白になってしまっては、自然に心の中の言葉が出てこないことがあります。
 どなたかが、「貴方でも上がりますか」と言われ、赤面を禁じ得ませんでした。たしかクラブ訪問が半分ぐらいを終った当たりから、どちらかというとガバナーの卓話との関連で、私の卓話もそれらしくなってきたようだと、心の中で自負した次第です。
 AG主催の協議会では私を試すような質問なのかなと思い、心中穏やかでないこともありましたが、それはお恥ずかしいが私の僻みで、純粋な気持ちの質問をこのように解釈した自分が恥ずかしいと思った次第です。
 それでも後半のクラブ訪問は、幾らか私も開き直ってきました。そうして飾らずに自分の考えを素直に喋れば、ロータリアンの皆さんに受け入れて貰えるのだと、思いはじめると逆にロータリークラブの訪問が楽しくなりました。大勢の人達ロータリアンに近づきになり、私の方が色々と感銘を受けました。
 最初のころ訪問したロータリークラブの皆さんには、頼り無いAGと写ったと思いますが、私もいくらか成長しました。いや成長させて戴いたと言う方が正しいでしょう。第3分区の各ロータリークラブの会長・幹事さん方、そしてクラブ内の役員さん、又会員の皆さんの友情と暖かいご配慮には心より御礼申し上げると共に、ロータリーには類を以って集まってきた友人達だと実感しました。
 いろいろと有り難うございました。皆さんにはこの紙面をお借りして心より御礼申し上げます。落葉風舞い忍び寄る冬を感じる季節ですが、私はロータリアンの皆さんの暖かいご配慮により、体の中は暖かいものが流れております。これから7ヶ月心を引き締めて再度皆さんにお会いしたいと思っています。

 

 

 

 

■真夏の太陽から雪の季節へ

RI2840地区第4分区AG

柳瀬 浩

 

 紅葉前線があっという間に通り過ぎ、落葉が街路に散乱し、上信越の山々からは雪の便りが届く季節になった。もうすぐ師走である。過ぐる月日は早く、清章司ガバナー年度がスタートして、半年になろうとしている。
 今年の夏は、ことのほか暑い真夏の太陽が燦燦と照りつける7月から清ガバナーの補佐役として、第4分区10クラブへの挨拶廻りが私の初仕事である。緊張と不安で一杯であったが、行く先々で各クラブの会員の皆さんに温かく迎えて頂き、励まされて責任の重さを感じました。アシスタントガバナーとして、分区内各クラブの状況を清ガバナーにどう報告できるか、とりあえず私は、各クラブに訪問したときに出来るだけ本音で、クラブ運営のあり方や、事業計画を確認し、素直にガバナー事務所に報告することにした。そしてガバナー公式訪問前のクラブ協議会で私の方からクラブの会長、幹事さん、会員の皆さんに、ガバナー公式訪問のとき本音でガバナーと対話してほしいと話しました。元気のあるクラブ、もう少し元気を出してほしいクラブ、もっとがんばってほしいクラブと分区内でもさまざまです。
 第4分区の清ガバナー公式訪問は8月17日からであった。私は例会場にて、ガバナーの到着を緊張しながら待っていた。暫くすると清ガバナーが笑顔でマイカーから降りてきて、「今日は暑いね。ご苦労さん。」と挨拶をして例会場へ。公式訪問最初だけにクラブの会長、幹事、そして会員の皆さんも、私も緊張しながら初日を迎えた。予定通りのスケジュールを消化して帰る清ガバナーを見送りながら、ホッとした私。それから今日まで暑い日も、雨の日も清ガバナーと一緒に9クラブの公式訪問を消化、12月5日の大泉ロータリークラブを最後に第4分区10クラブの公式訪問全て終了する。
 この半年公式訪問の合間に、職場訪問例会や、IM等で御世話になりましたホストクラブの皆さん、本当にありがとうございました。また、事前協議会や公式訪問で協力して頂きました各クラブの皆さん、心より感謝したいと思います。
 私にとって忙しい半年であったが、アシスタントガバナーとして各クラブを訪問することで多くのロータリーを勉強することが出来た。そして清ガバナーと10クラブの会長、幹事、会員の皆さんがざっくばらんに意見交換をされ、時には脱線することもあった。清ガバナーの聰明で適切なアドバイスに会員の笑いがあり、時間を延長することもあったが、会員の満足感を肌で感じ、ガバナーと会員のフリートーキングでよかったと思っている。
 ガバナー補佐として私の役割が充分であったかどうかは心配するところだが、清ガバナーと公式訪問をご一緒できたことを誇りに思いながら、下期を精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

■AG半年をふり返って

RI2840地区第5分区AG

池原 透

 

 7月24日沼田クラブの初訪問を皮切りに8月14日中之条クラブまでAGとしての担当7クラブの訪問を終え、8月21日から9月20日まで、清ガバナーのお供をしての公式訪問も無事終了することが出来ました。また、その間8月29日渋川クラブ主催による会長幹事会より、森田均ガバナーノミニーの選出決定と激励会、9月16日中之条クラブのホストによるIMの実施と主な行事は終了することが出来ました。
 第5分区は、北毛地区の渋川、沼田の2市と、伊香保、水上、草津等県下指折りの温泉地を有する地域に、創立7年から44年、会員数10名台から80名台とそれぞれ特色を持った7つのクラブがあります。私は会員在籍年数だけは長く、40歳代で幹事、会長を勤めましたが、その間手続要覧を読んだこともない不良会員ですが、第5分区の今年度の各クラブの会長、幹事さんに恵まれ、楽しい初訪問と公式訪問が出来たことに感謝しております。各クラブの会長、幹事さん、そして全会員の皆さんありがとうございました。
 そもそも私がAGとなりましたのは、昨年の9月の夜間例会のあとの酒の席だったと思いますが、「何も聞かずに引き受けてください。」とのこと、酔って中味も聞かず、「私に出来ることならば・・・」と返事をしたのが運のつきでした。それも2001年7月1日からと思っておりましたが、12月15日の初会合以来新年度スタート前に10回も会合があり、安易な気持で引き受けたことを後悔しております。そんな中にあって、沼田中央クラブの塩野2年AGには全てにわたって教えて頂いたことが大きな支えとなったことを感謝申し上げます。反面、35名に満たない小クラブであっても、会員皆さんの応援があれば、私のような不良会員でも勤まることが証明されたとすれば、何かお役に立てたのかと思っております。
 10月20、21日の地区大会も楽しく過ごさせて頂き、主な仕事は終りました。残る半年は楽しく、気楽に分区内外のクラブを訪問したり、支えてくれた中之条クラブの行事を楽しんで参加し、恩返しをしたいと思っております。

 

 

 

■国際協議会報告

02〜03年度第2840地区

ガバナーエレクト 矢野 亨

 

 

 本邦暦日で1月27日成田発、2月6日成田着の協議会は、結論から申し上げますと、時間的にかなりハードなスケジュールでした。
 会場となったアナハイムのヒルトンホテルは、全世界からガバナーエレクト550名、内日本から35名と夫人方を含めた総勢1200名を収容する事のできる大きなホテルでした。
 初日の1月28日のRI指導者を迎えての歓迎会、2月3日のお別れ晩餐会を挟んで、毎日午前中は、午前9時より本会議が予定されこれが計8回、午後はグループ討論で午後5時までのセッションが計13回開かれました。
 日本の35名は2班に分かれましたが、それぞれのメンバーは毎回少しずつ入れ替わるという念の入れ方でした。
 研修リーダーは3名我々より1週間も早くアナハイム入りをして、研修方法について特訓を受けたようですが、我々と違って計2週間缶詰とのことで大変なご苦労が察せられました。
 グループ討議13回の内容は、ガバナーとして必須の項目ですが、日本のガバナーには当然分かり切った内容の物も少なくなかったように思われます。さすれば、一方通行でトップダウン形式のレクチャーに終始するのでなく、メンバー同士の自由討論や、意見の交換等に十分な時間がとれたのではないかといささか残念に思いました。日本のロータリーは、世界各国、これは発展途上国を含めての事ですが、かなり成熟し、ハイレベルにあるのではないかと思います。日本のガバナーエレクト35名にも、RIからの強い指示があるようで、RIの作成したマニュアル通りのグループセッションが行われました。
 その間、楽しいこともありました。国際色豊かな協議会ですので、国際親善ダンスの会とか、国際祭りの夕べが折り込まれており、お祭りでは、日本はソーラン節を披露しました。
 思えば、セッションの部屋に暖房がなくて困ったこと、全日程を通して肉を主体としたモノトーンの食事メニューであったことを除けば、この国際協議会は、研修内容の豊富さもさることながら、研修リーダーの情熱に敬服すると共に、何よりも34名の日本のガバナーエレクトと知己を得たことは、大きな収穫であったと感じております。

  

 

 

惜 春

RID2840

パストガバナー 関口 隆

 

 行春(ゆくはる)を近江の人とをしみける 芭蕉

 

 今年は例年になく早く開花した桜が、三月に入り散り急いであわただしく春が逝った。冒頭の芭蕉の句を思い乍らつい二ヶ月程前の浅春の寒さを懐かしんでいる。
 この冬は立春を過ぎてから寒さが厳しくなった。殆ど毎朝庭の霜柱が厚く盛り上がっている。これを踏みつけるとザクザクと音がして足の下から快い感觸が上ってくる。
 或朝、新聞を取りに行って霜柱を踏みザクザク音を楽しんでいたら、家内が「可哀相だからお止しなさいよ。」という。そして「折角出来た氷の柱に土のお屋根なのよ。」と云った。唯見ると地面がもこもこと盛り上がっていて、荒れた山肌の様にも見えるのだが、踏みつけると地面の下の小さい氷柱が沢山現れて朝陽の中でキラキラと輝き、はっとする程綺麗である。
 厳しい冬の寒さの表徴のような霜柱にも自然の巧みの美しさが隠されている。もう何時の間にか梅が咲き、福寿草が咲き、浅春の季節になった。
 昔、中学校では柔、剣道の寒稽古があり、又入学試験準備の追い込みに忙しく、一方卒業と盛春の訪れを待ち望んだ、懐かしい思い出に満ちた時期でもある。
 こんなことを考え乍ら、「年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず」という中国の古詩を低吟してまことに感慨深いものがある。

 

 

遺伝子にはもう頼れない−多民族社会への対応

パストガバナー     

重田 政信

 

進化についての新解釈

 リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」という本を読まれた会員も多いと思います。この本は初版が1976年に米国で出版され、改訂版が1989年に出ましたが、動物や社会の進化を考える上で、これ程大きな影響力を持った書物は、20世紀の出版物の中でも数少ないでしょう。10年前にこの本の日本語訳が出版され、それを読んだ時の感動は今でも忘れることが出来ません。「目から鱗が落ちる」とは正にこのことであると実感しました。
 この書物は、画期的な労作であるだけに誤解も多く、日本で出版された解説書にも時々誤りが見受けられます。私はその後、原著( The Selfish Gene ) を求めて読み直してみましたが、それでも未だ難解な部分があります。しかし、誤解を恐れずにドーキンスの説の一端を紹介し、将来の日本社会の問題を「利己的な遺伝子」の観点から見直してみたいと思います。

 

利己的な遺伝子

 われわれ動物は、意識的な行動にしろ、無意識的な行動にしろ、全てその動物の遺伝子に内蔵されるプログラムに従って行動しています。動物は繁殖に際して、その動物が持つ遺伝子を子孫に伝えますが、そのとき遺伝子は「自分と全く同じ遺伝子」を複製し、それがその動物の子孫の遺伝子となって次代に受け継がれてゆきます。
 さて、動物がある行動を起こす場合に、その動物の遺伝子は常にその「遺伝子の複製」を後世に残そうとする方向に動物を導きます。即ち「その遺伝子と同じ遺伝子」を持つ動物の子孫が後世に生き残るような行動をするように仕向けると考えられます。従って動物の行動は、その動物の遺伝子(の複製)だけを後世に残そうとする遺伝子の利己主義に貫かれています。一見不可思議にみえる様々な動物の行動も、この「利己的な遺伝子」の仕組んだプログラムに従っていると考えると、殆ど全ての場合で説明が可能です。
 この遺伝子の特性を端的に示す有名な例として、「ライオンの子殺し」が挙げられます。ライオンの雄が、群れのボスの雄を倒して、新しいボスになると、前のボスの遺伝子を持つ授乳中の幼獣を噛み殺すことが知られています。ここで子殺しの対象になるのは、授乳中の幼獣に限られ、離乳後の成長した仔ライオンは難を免がれます。授乳中の母ライオンは排卵が抑制されていて妊娠しませんが、子供を殺されて授乳を中止した母ライオンには排卵が起こり、妊娠可能となって、やがて新しいボスの遺伝子を持った子供を出産します。
 即ち、雄ライオンは何時ボスの座を追われるか分からないので、自分の遺伝子を持った子供を大至急作っておかなければなりません。そのためには雌ライオンが妊娠可能な状態にあることが望ましく、その排卵・妊娠を妨げている授乳を即刻止めさせる必要があるので、子殺しという非常手段に訴えるものと考えられます。この一見残酷で利己的にみえる雄ライオンの行動も、当の雄ライオンが利己的なのではなく、自分の子孫を残すために、そのような行動に駆り立てた遺伝子が利己的であると、ドーキンスは考えました。

 

遺伝子の深謀遠慮

 ライオンの例ほど簡単明瞭ではありませんが、自分の子孫を残そうという遺伝子の働きを示す例として、「イヌワシの子育て」もよく挙げられます。イヌワシは、その集餌能力からみて、同時に2羽のヒナを育てることは困難ですが、一回の繁殖で2つの卵を産みます。最初の卵から4−5日経ったところで2つ目の卵を産みますが、これはスペアー要員の意味を持っています。先に生まれたヒナがもう大丈夫というところまで育つと、そのヒナは後から生まれたヒナを苛めて突っつき、死に追いやるといいます。このとき親鷲はこの兄弟喧嘩を見過ごします。これは、残酷なようですが、イヌワシのヒナは食欲旺盛であり、親鷲にとって2羽のヒナを同時に育てることは困難です。もしこの兄弟殺しの惨劇がなければ、2羽とも生き残る確率は低く、その遺伝子も生き残れないでしょう。このイヌワシの例よりも一層奇怪な遺伝子の生き残り戦術の例が、動物界には枚挙にいとまがない程多く認められています。
 一方、動物が利己的とは逆の、一見利他的な行動をする場合がありますが、その多くは我が子のために犠牲になる親の犠牲行動であって、このように子供を通じて自分の遺伝子を残すために親が犠牲になる例は動物界を通じて数多く見られます。

 

性善説と性悪説

 中国の古典時代から問題となってきた性善説と性悪説の論争も、ドーキンスの「利己的な遺伝子」の考え方によって一応の終止符が打たれたと思います。人間は誰しも利己的ですが、人間が利己的なのは、その遺伝子が生き残りを賭けた利己的な行動を人間に強要しているためであり、これは人間の生まれながらの性格の善悪などという倫理的な問題を超越した、社会生物学的な次元の問題であると考えられます。
 ドーキンスによると、個々の動物は遺伝子の乗る「乗り物」に例えられます。個体の命は短いが、その個体に乗る遺伝子は永遠の命を目指して次々に自己複製をしながら乗り物を換え、遺伝子が生き残る戦略を編み出しているのです。
 遺伝子は永遠の生命を目指すために、直系の子孫以外に、その遺伝子と同じ遺伝子を高率に共有する近親者をも利用すると思われます。時には多少なりとも遺伝子を共有する同一種属であれば、その生存を助けて遺伝子が生き残る道を選ぶでしょう。これを「愛情」と表現すれば、最も濃厚に遺伝子を受け継ぐ直系の親子間の愛情が最優先されると思われますが、そればかりでなく、同じ遺伝子を共有する兄弟や近親者間への肉親愛に対しても遺伝子は影響を与えるでしょう。更に広く、自己に似た遺伝子を持つ同一民族への同胞愛などにも遺伝子は効果を及ぼし、そうした個体の生存を計るでしょう。
 一見、利他的とみえる行動も、こうした観点からみると、殆ど全てが「利己的な遺伝子」の生き残り戦術として理解されます。遺伝子の深謀術数は正に驚異的であると言わざるを得ません。

 

今や遺伝子ばかりに頼れない時代

 人類が太古の昔からこれまで生存を続けてきたのは、間違いなく、子孫を残そうとする利己的な遺伝子のお陰でしょう。現在、先進諸国で共通の悩みとなっている少子化の傾向も、グローバルな立場から見れば、遺伝子の賢明な選択であると思います。炭酸ガスを多く排出する先進国の人口がこれ以上増加すれば、環境保全や資源枯渇の点から考えても地球の未来は暗いでしょう。「先進国の少子化」はイヌワシのヒナが巣の中で人口調節をするのと同様に、これも遺伝子の生き残りのための高等戦術の一つと考えられます。
 しかし、グローバルな立場を離れて、日本の現況を考えると、日本人の同胞愛はもう「利己的な遺伝子」ばかりに頼っていることは出来なくなるでしょう。急激な少子化によって、15年以内に日本の労働人口は18%減少すると予想されます。そのために、外国人労働者を年間60万人程度受け入れなければ、日本は従来の生産性を維持できないと国連人口部が警告しています。既に在日外国人は増加の一途をたどっていますが、日本は今後ますます外国人を同胞として受け入れてゆくことになるでしょう。
 しかし在来の日本人の遺伝子は、外国人の持つ遺伝子を直ちに同胞の遺伝子として認識しない可能性があります。これからの日本にとっては、単一民族としての遺伝子に頼ってきた従来の本能的な同胞愛を超えた、多民族・多文化社会に対応する理性的な同胞愛が必要になるでしょう。これは更に、広く世界を対象とした人類愛にまで拡大されなければなりません。
 ドーキンスは、「我々の遺伝子は、我々に利己的であるよう指図するが、我々は必ずしも一生涯遺伝子に従うよう強制されているわけではない。あらゆる動物の中で只一つ、人間だけは文化、即ち学習と伝承された影響によって支配されている。」と希望的な見解を付け加えています。
 既にアメリカはその多様な多民族文化を、星条旗の下に統合して今日の合衆国の基盤を作ってきました。今や我々日本人は、これまで無意識のうちに我々を支配してきた単一民族としての身勝手な遺伝子の束縛を意識的に解き放ち、来るべき多民族社会へ向けての新たな適応の道を模索しなければならないでしょう。

 

 

ロータリアン半世紀の回顧

パストガバナー

安藤 文夫(高崎)

 

 思えば私がロータリー第2560地区のガバナーを仰せつかったのは1987-88年であるから、もう数え15年になる。そのころはまだ古稀を迎えたばかりで元気だった。
 しかし今日、数え87歳となり、何時の間にかパスト・ガバナーたちの諮問委員会でも最高齢者となり、年齢的には最長老の館林の広澤パスト・ガバナーよりも先輩に、年齢的には後輩の前橋の上野パスト・ガバナー、太田の橋本パスト・ガバナーも体調を崩し、さらに伊勢崎の牛久保さんや高崎の吉野五郎さんという大先輩や伊勢崎の久保田ガバナーも亡くなられ、今日このごろは滲みじみ年齢を考える年頃になったと実感している。
 それでも昨年は新町の自衛隊に行って大勢の幹部将校の前で約1時間半の昔の実戦談を語り、宮本忠明連隊長から感謝状を、また高崎ロータリー・クラブでは、舘喜代覗会長から満36年皆出席の表彰状を頂戴した。またこれが最後ですよ、と断りながら、前橋西ロータリークラブで防衛問題の話を、またわが高崎クラブでも「誕生期の高崎クラブ」という題で卓話している。
 俗に「一世紀三世代」という言葉がある。100年間には3世代、平均33年が次の世代と交代して道を譲る期間であるということである。その意味ではわがクラブの創立は1954年(昭和29年)だから、もう48年の歴史を持ち、二世代も半ばとなっている。
 私の入会は創立5年後の昭和34年、会長職は第19代で、昭和48年、在任の秋にクラブ創立20周年記念式典を主宰し、まだ新装となったばかりの高崎音楽センターの大ホールにロータリアンを埋め尽くしたいう記憶がある。
 そんな逸話を混じえながら、初代、2代会長の黒崎義一氏を始め、歴代会長、幹事の名前を挙げて昔話を始め、それらの人々の名前を知っている者に挙手を求めたら、僅か3、4名しかいなかった。
 まず1世代30年という時間の単位の恐ろしさを滲みじみ実感した。
 それより創立以来の歴代会長、幹事の名前を眺めていたところ、現在なお生存している会長は私より先輩では一人もいなく、幹事は原一雄さんと松井一雄さんの2人だけという事実は衝撃だった。それどころか、後輩の中にも幾人か亡くなっている会長、幹事が散見され、わがクラブ創立48年の重さにびっくりした。
 そういえば例会席上を見渡せば、殆ど2世の方たちばかりで、話題が合いそうもないメンバーばかりいうのが偽らざる気持ちである。
 さて、私はそんな愚痴を言うためにこの原稿を書いているのではない。今日わが高崎ロータリークラブばかりでなく、国際ロータリー全体がこうして長い、立派な歴史を持つようになっているという自覚と認識を忘れてはならないことである。
 一口に奉仕の精神というが、その一言が全世界の各業界のエリートの心を動かし、それなりの成果を上げてきたという実績がロータリーの存在を許してきたのである。
 何時までもこのロータリーの名声を残して欲しいと念願する次第である。