社会奉仕委員会では、第8回目の出前講座を12月12日に利根沼田学校組合立利根商業高等学校の1年生54名に行いました。
詳細は下記の通りです。
- 日時 平成24年12月12日(水)
- 対象 利根沼田学校組合立利根商業高等学校 1年生 54名
- 講師 今井 幸吉 有限会社 小松屋
- 内容
沼田市内で食品スーパーを経営しています。もともと卸専門店なので、来店するお客様は台車を使用する人が多いです。従業員は、お客様の顔の見える場所で働き、常にコミュニケーションを大切にしています。
私が家業を継ぐため就職しようと決意したのは、高校3年です。高校卒業後は東京で4年間修業を積んできました。この4年間、つらい経験がたくさんありましたが、同期4人の仲間に支えられたことにより、今となっては、つらい経験が良い経験になっています。
沼田市に戻り、家業を継いだ当初は戸惑いや苦労が多々ありました。創業者とは家に例えると新築で、後継者はリフォームをするというふうにイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。創業者は0(ゼロ)からのスタートなので、自分の好きなように経営できます。しかし、後継者は創業者と比べられたり、創業者と違ったやり方をすることで従業員がついてこなくなってしまったりします。そこで、まず、状況をしっかり把握して、そこから少しずつ変えていくようしました。また、人に使われる立場から人を使う立場になり、率先して毎日、駐車場の掃除を始めました。それを見ていた従業員が自ら店内をきれいにしようとする行動が見られるようになりました。他人の気持ちを変えるには、まず自分が変わらないといけないということを実感しました。
最後に、目標のない人は、まず目の前にいる人を喜ばせてあげることを考えてほしいです。また、自分に合った仕事を見つけるのは相当難しいです。合わせることが大切です。
- 感想
「社長として一番大変なことはなんですか?」という生徒からの質問に「決断すること」と話していました。
「決める」ことと「決断」は違って、「決断」とはもう一方を断つということだと強調されていました。
また、生徒の感想から、「仕事は一人、一人が個人的に頑張る印象が強かったのですが、話を聞いて、
仲間同士、協力し合うことが大切だと分かりました」と仕事に対する意識の変化が見られました。
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