社会奉仕委員会では、第9回目の出前講座を 2月27日に沼田市立沼田東中全校生徒172名に行いました。
詳細は下記の通りです。
- 日時 平成24年 2月27日(月) 午前8時15分〜
- 対象 沼田市立薄根中学校全校生徒 172名
- 講師 平井 秀明(株式会社サンポウ)
- 演題 「夢」
- 内容
- (株)サンポウ入社までの経歴
- 沼田市下川田町出身。沼田市川田小学校→沼田西中学校→群馬県立沼田高校。
- 沼田高校在学中に1ヶ月アメリカ合衆国(以下米国)へ留学する。その時に米国への憧れを強く持ち、高校卒業後米国の短期大学に留学する。
- 大学への留学は簡単ではなく、入学するまでに半年間、語学の勉強に専念する。入学後も言葉の壁と闘いながら、2年のところを3年かけて卒業する。誰も知らない土地で言葉もよく分からない土地で、自分自身のことを一人で全てやり遂げたことはとても良い経験になった。
- (株)サンポウへの入社
- 米国留学を終え、株式会社サンポウへ入社する。営業や現場の仕事に携わる。
- 10年ほど前、ホテルベラヴィータがオープンする。ホテルの建築に際し、石の設計や材料となる石や石職人の調達を担当する。
- 社長からホテル経営を命ぜらる。経営の仕方が分からず、苦労した。特に1年目は休みは年に3日のみで多忙を極めた。想像もできないトラブルに見舞われたり忙しい仕事に「やめたい」という社員も出てきたりと大変であったが、3年目で経営も軌道にのるようになってきた。
- (株)サンポウの経営理念
- 昨年の売り上げは34億8千万円で、最盛期に比べると落ち込んでいる。
- 会社の事業は、石材・婚礼・住宅の3部門を柱としている。経営の理念は、「人・物・事」の融合を目指している。どの部門も人の一生の中では1回である。しかも金額が高い事業である。だから、お客様にお客様の想像を超えた感動を与えられるように仕事をしている。例えば、見た目がおいしそうでなくても食べたらとてもおいしい食べ物はその人の心の中に強い印象を与える。そのギャップが大きいほど「想像を超えた感動」となって、お客様を満足させることとなる。そういう感動を与えたい。
- サンポウの社員はパートも含めて210名いる。サンポウが社員に求めているのは、「元気」と「最後までやり抜く強い精神力」である。社会に出ると学校の知識自体は必ずしも役に立つとは限らないが、スポーツの世界で粘り強く取り組んできたような人を求める。ただ、学校で勉強をしなくてよいということではない。限られた時間の中でしっかり勉強に取り組むこと(例えば定期試験や入学試験など)は、最後までやり抜く精神力を身に付けることになる。
- 中学生へ
- 会社の売り上げを増やすために「50億」の壁を超えられるようにしてきたが達成できなかった。今年の1月にある人から次のようにアドバイスを受けた。「50億を目指しているのなら、目標をもっと高いところに置かなければだめだ。」そこで、目標を「100億」にし、「トライ100」をキーワードに仕事をしている。
- 中学生に分かってほしいことは、大きな目標(自分の夢)をもってほしいということ。○○高校や○○大学にはいることが夢なのではなく自分の夢を達成させるために○○高校・○○大学に入る必要があると考えるようになってほしい。ただ、自分の夢を達成させるには多くの勉強と夢を持続させるための多くのエネルギーが必要となる。
- 夢をもち、夢に向かって突き進もうすればすばらしい将来がある。しかし、夢をもてない人には明るい将来はない。だから、中学生の皆さんも大きな夢をもってほしい。
- 感想
地域の方の講話の中で、外国とのふれあいや外国語の習得が大切だと話してくださる方が多く、平井先生も米国留学の経験が重要だと話された。生徒も改めて英語の授業の重要性や世界に見聞を広めようとすることの重要性を認識できたと思います。また、高校卒業後の留学ということなので、進路には多様性があることにも生徒は気付いたと思います。
会社として社員に求めるている「元気」と「最後までやり抜く強い精神力」は中学生にとっても大切な資質と考えます。学習だけでなく部活動や日常の生活の中でも育んでいきたいと思うことです。
最後に生徒に呼びかけた「大きな夢」をもつことは、中学校行っているキャリア教育の精神と合致します。職業に関する学習や体験・卒業後の進路を考える学習を通して、生徒が自分の夢を持てるように指導を工夫していきたいと思っています。
お忙しい中、貴重なお話をしていただき、大変ありがとうございました。。
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