沼田ロータリークラブ



   今年度の活動計画と目標 (2024-2025)
会長 田代 経量

 2024-2025 沼田ロータリークラブ スローガン
  「“地球奉仕”ロータリーから始める循環社会」


 旅客来りて嘆いて曰く、近年より近日に至るまで、天変・地夭・飢饉・疫癘、遍く天下に満ち、広く地上に迸る。牛馬巷に斃れ、骸骨路に充てり。死を招くの輩、すでに大半を超え、これを悲しまざるの族、 あえて一人もなし。これは700年以上前、日蓮聖人が執筆された立正安国論の冒頭の文章です、今、私たちを取り囲む状況と酷似していないでしょうか。
 現在国際間の争いが各地で起こり、気象は地球温暖化から地球沸騰化時代へ突入し、世界中で猛暑の影響で熱中症になる人が増え、干ばつ、山火事、洪水などの自然災害も増加しました。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は「これこそが気候変動で、恐ろしいことだ。そしてこれは始まりに過ぎない」と話しています。「母なる地球」などと言われていますが、その母が今、苦しんで居ます。「地球は沸騰している」という言葉の意図を今一度考え、できる工夫を政府、企業、個人が実践していく。一人ひとりが異常気象を実感している昨今、全方位的に早急な対策を行うことが求められています。

 「常に悲感を懐いて心ついに醒悟す」法華経如来寿量品第十六に「常懐悲感 心遂醒悟」(じょうえひかん しんすいしょうご)の一節があります。地球奉仕の立場から見ると「常に悲感を懐く」とは、私達がこの地球上で生きる事は環境には負荷を掛けているその事を常に心にいだいている。また「心ついに醒悟す」とは、生きているだけで掛け替えのない地球環境負荷をかけている事をしっかり認識して生きることで、自分自身の生き様が見えて来るのではないでしょうか。日蓮聖人は立正安国論の中では『人心の乱れ』が社会混乱の原因であると述べています。

 RI会長の提唱する“ロータリーマジック”とは自分自身の心の悲しみから生まれる“気付き”ではないでしょうか。ロータリークラブ会員として今何が出来るのか、ロータリークラブの大切な指針として『奉仕の心』があります、本年度沼田ロータリークラブとしては“地球奉仕”を目標に1年間の活動を行いたいと考えています。地球奉仕のキックオフ、恩返しではなく自発的な奉仕の心、“ロータリーマジック”の気づき、地球を救う小さな一歩を進めるクラブでありたいと考えます。更にもう一つの柱『親睦』についてはクラブメンバーの年齢差などを乗り越え会員相互の仲間意識の向上、お互いの強み等を理解し、協力し合える仲間づくりの為の会運営を目指してまいります。会員相互の協力があってこそのロータリーマジックであると思います。みなさま1年間よろしくお願いいたします。