沼田ロータリークラブでは社会奉仕事業として、4月25日に平成25年度「沼田市先生の日」幼小中学校職員全体研修会講演会を沼田市小中学校PTA連合会、一般社団法人沼田青年会議所、沼田市文化協会と開催いたしました。 詳細は次の通りです。
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■講師紹介 北原一浩校長会協議会会長
金工作家。新潟県佐渡に生まれる。イルカをモチーフとした「シュプリンゲン」シリーズなどの作品で、「宮田亮平展」(個展)をはじめとして、国内外で多数の展覧会に参加。「日展」内閣総理大臣賞や日本芸術院賞など数々の賞を受賞。現在、東京藝術大学学長として大学経営にあたる傍ら、作家としての制作活動も活発に続ける。文部科学省「文化審議会」会長、日本相撲協会「横綱審議委員会」委員を務めるなど、各方面にて活躍されています。 物を見たり考える時に少し視点を変えることで新しく発見したり、壁を越えられることもあるという皆様が日々を楽しんだり、子供と接するヒントになるかと思います。 |
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■講演
パワーポイントを見ながら一緒に楽しんで進めてまいりたいと思います。美術館や図書館の中でなく、身近な物でためになったり、日々の中から感じられる事から作品になる事が多くあります。 新聞の1面を使ったボルボの広告は得意の安全性だけを表現した子供の絵のようなものとロゴだけで主張しています。次のパナソニックも1つのテーマを広告しています。ツアー会社の広告は多くの情報を載せてもっともっとあるよと言っています。東京都美術館の個展広告は、少女像の絵画を今の少女をメイクして同じように写真で表現して比べています。これは学生がメイクも服装も考えも参加して制作しました。これは表のモデルだけでなく制作にかかわった人が主役になれるものです。今日沼田に来たのも「先生の日」とは何かと思い、上京する時に新潟の山をトンネルを越えて、明るい関東に入ったのがまず沼田という思い出があり、皆様に会える事を楽しみに来ました。毎日の新聞もニュースを読むだけでないおもしろさがある事を感じられたと思います。 ある対談の仕事で鶴太郎さんとした時に、彼がオーケストラの指揮者をしたいとなり、実際にしたのですが、指揮者により全く違ったものになった事があり、私もオーケストラはパートがしっかりしているのであまり大事ではないと思っていましたが、見方が変わりました。芸大の学生もそうで、美術系と音楽系の学生はなかなか資質が違い、相容入れない事が多く学校としてのまとまりがありませんでした。そこでオペラを共同で開催させ、舞台大道具や絵と音楽の表現でのコラボは、最終的に大成功になり、壁を越えられました。今までの考えやわだかまりを取り、壁を無すと自然に動きだす。それに少し味を加えたり修正するのが先生だと思います。 |
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お茶の水大学附属の幼稚園に行った時、私は立って見ていましたが、園長は座り園児の目線にいました。私も座って絵を園児と話しながら描き始めたら、園児と一体になり素直な目線と態度を感じられました。また、その教室の上部の窓にはステンドグラスがあり、中心が透明でした。私の目からは外の緑が見えてきましたが、座ると青空が見えるようになっていて、そこまで考えて建てた事を素晴らしく思いました。
これは報告書の表紙ですが、北斎の絵をまねたものです。仕事柄多くのレポートを見たり、提出いたします。単に文字だけの表紙は数多くの中ではめくってももらえない場合もあります。表紙は中の本文に引き込む大事な部分であります。中国での模倣や人のもののパクリ等が問題になっています。しかし、素晴らしいものを参考にして、まず「まねる」事から「まなぶ」になります。人間も生を受け誕生する時は母のまねをする事から愛を感じ互いにつながる心を育むのがまねるからです。先にあるものを利用し、自分の発達のヒントにする事も大事であります。 大学が法人化され財源を自分で確保しなくてはならなくなりました。そのための事業や学生の確保も大変です。私が学長になった時自転車をいただきました。自転車で動き学生と話していく。そして会議は室内でなく室外でも行い、短く簡潔に行う事です。卒業式では、長い祝辞でなく書で表現します。毎年その年を表す文字を考えパフォーマンスしています。OBが集まるとその文字の話になり、学長が何を言ったかなど憶えてはいません。一万の言葉よりも、視覚で心に残す事がいつまでも心に残っています。 学長の時間だけでなく、作品の制作にも自分の時間を作り取り組んでいます。北京オリンピックの会場前に人々の幸せを表現してほしいと依頼され作りましたが、中国人でなく私に依頼が来たのは、共産国も変わってきたと感じました。 |
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学生を教えるにも、黒板の前ではしないで学生を前に立たせて表現させたのを他の学生と共に見て指導します。新潟駅に陶板の作品を初めて展示しました。私はやはり地元で私の作品をどう評価しているのか、どう見られているのか知りたいもので、たまに作品の所で視察する事があります。女性が携帯で話しているのが聞こえて「あのからしれんこんの前にいる」と私の作品を表現しました。これは車輪を表した作品でしたが、どう見られているのかと、でも親しまれているのならまあ良いかと思いました。後日、長岡造形大で講演の依頼があり、そのエピソードも話しましたら、その時の話は私ですと女子が終了後尋ねて来て話してくれました。その事を誉めて身近に感じて心に残ってくれれば作品はよいのだからと話しました。
日本橋三越の大看板も作りました。首都高速が渋滞していると丁度よく見えるもので道路からはよくわからないものです。 銀の鈴は4代目です。作品を依頼される時に駅に待ち合わせする場がほしい。上野や渋谷はあるが東京駅には無いと言われ、これを作りましたら、妻が除幕式の日に来ていて新聞の写真でわかり驚きました。 いろいろな話になってしまいましたが皆様は夢を探すような気持ちになれたでしょうか。遠い所ではなく、すぐ身近にある事です。子供達と多くの夢に出会って下さい。 |
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■情報交換会
北原校長会会長をはじめ幼小中の先生方、宇敷教育長をはじめ教育委員会の皆さん、南雲連合PTA会長をはじめPTAの皆さん、櫛渕理事長をはじめ青年会議所の皆さん、ロータリーの各会員41名にて講演会終了後開催しました。ロータリアンと先生方、各団体の方々が宮田先生の話、沼田市の教育について熱く語り合いました。また当クラブの社会奉仕事業キャリア教育講座、青年会議所の事業について発表がありました。 情報交換会の中で先生方との懇談で生まれたアイデアが早速キャリア教育出前講座で活かすことができ、大変有意義な時間を持つことができました。 |
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