沼田ロータリークラブ



社会奉仕委員会 2012−2013年
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社会奉仕委員会 第11回出前講座

 社会奉仕委員会では、第11回目の出前講座を 2月18日に沼田市立沼田東中学校全校生徒196名に行いました。
詳細は下記の通りです。

  1. 日時 平成25年 2月18日(月) 午前 8時15分〜
  2. 対象 沼田市立沼田東中学校 全校生徒 196名
  3. 講師 宮田 徳彦 (宮田徳彦農場代表取締役)
  4. 演題 「仕事というのは何だろう」
  5. 内容
    1. 宮田徳彦農場での農業経営
      • 農薬や化学肥料をあまり使わない。小松菜に関すると全く使っていない。農薬や化学肥料はかなり安全になってきているが、食べる人が本当に健康になってほしいと思うので、極力使わないようにしている。自分の家族でも安心して食べられるように、また、友達に上げたりして喜ばれるようにということで、この栽培方式に変えた。
      • 出荷するところは、ちょっとこだわりをもったところが多い。生協さんとか、自然食品屋さんとか、こだわっている外食産業とかに届けている。「安全なものが来るだろう」とか、「おいしいものが来るだろう」と期待を込めて、うちから野菜を買っている。その期待に応えるように、「本当にお客様に喜ばれる野菜とは何だろう」「いい野菜とは何だろう」と考え、たくさん勉強している。

    2. 生産者と消費者をつなぐカード
      • 生協さんによっては、作物の袋の中に、カードを入れる。このカードには宮田徳彦農場と書いてあり、群馬県と書いてあり、小松菜と書いてある。また、エコチャレンジと書いてある。
      • 小松菜を受け取った人は袋を開けて料理をする。家族みんなで食べる。「お父さん、今日は群馬県から来た小松菜ですよ。食べてみてください。」「何々ちゃん、食べてみてね。」と、そのとき、おいしかったら本当にうれしいだろうなと想像しながら袋に詰めている。実際においしくて、このカードに、感動した人が「本当においしくて、5歳の子どもがたくさん食べてくれました。」と書いて、届ける人を介して返してくれる場合がたくさんある。
      • 喜んでくれる人がいたら、本当にうれしいなといつも考えながら農業をしている。私の友達の子どもで野菜を全く食べない子どもが結構いたが、私が作った野菜ですよと持っていくと、食べてくれて、野菜好きになった子どもがたくさんいる。その子どもの将来も健康に関係ができたなと感じ、うれしいことがよくある。

    3. 農業をしていてうれしいこと
      • 農業というのは本当にすばらしくて、喜ばれることはたくさんある。他にもよいことがある。朝、早く起きられる。朝、早く起きると、日の出が見られる。夕方はきれいな夕日が見られて、元気になる。太陽の朝日を見ると人間は元気になるようで、太陽を浴びるってすばらしいなと思う。外で働くと健康にもなる。
      • そんなことを考えながら、自分の仕事のいいところとは何だろうと見つけていくと、仕事というものが楽しくなる。

    4. 仕事とは
      • 高校を卒業して農業を始めた頃は、全く農業が好きになれなく、朝、起きるのがいやだった。外で働くことは疲れるし、ほこりになるし、汚いしと思っていた。しかし、やっているうちに、誰かが喜んでくれたり、誰かが期待したりしてくれると、仕事というのは本当にやりがいが出てくるなと、長年かけて、やっと分かってきた。
      • 仕事とは、社会のためになること、人のためになることである。仕事をしてくださいと言った人から、「ありがとう」と言われたら、いい仕事をしたといえる。一生懸命、お客さんのためだとか、仲間のためとか、いろんな人のために仕事をして、「ありがとう」と言われたら、いい仕事をする、成功した人だといえる。そういうことをどんどん、どんどんやっていくと人生は本当に楽しくなる。
      • どんな仕事も皆さんの考え方次第で、いい仕事にもなるし、悪い仕事にもなる。楽しい仕事にもなるし、やな仕事にもなる。

  6. 感想
     宮田様にはご多用のところ本校の生徒たちのためにお越しいただき、心から感謝しております。
    生徒は「農業のすばらしさ」「勉強をすることの大切さ」「経営の仕方を工夫することの重要さ」「よいところを見つけることの大切さ」を学びました。また、「仕事とは社会のためになること、人のためになること」「仕事をして「ありがとう」と感謝されたらよい仕事をしたことになり、そういうことを続けていくと人生が楽しくなる」と感じたことと思います。
    今日は、経験を基に分かりやすくお話しいただき、どうもありがとうございました。